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君の幸せ

懐かしいな
温かな吐息
甘ったるい香り
そばにおいでよ
なんて言う前に
寄り添っていた
幾つかの年月を
バラバラにしても
全然おかしくはないし
いつも同じ顔で
君も
僕も
語り合う言葉は
ひとつも要らなくって
ただ暮らしていた
当たり前のように
終わりを知るために
余計なものも足さないで
焦ることもなく
無駄にしたって
別に構わないから
受け入れて
味わっていたんだってことを
僕は思い出せるよ
それがきっと
君の幸せ
だから
僕の幸せ

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール