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夜影に散って

浮いてくる
心の真下の
影法師
お前のせいだと
月に告げ
残された
時の振り幅
計測し
抗いのため
その名を記す

静寂が
皮膚に染み付く
変更線
もうすぐ明日に
生きる頃
純白に
成り切る月と
目が合えば
僕の真下に
散る夜の影

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール