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幸福商店

もっさり不器用
その日暮らしの無感情
心は誰にも見えないが
生きる姿は隠せない

幸福商店買い出しに
意中の品を見かけたら
手にするために汗を掻く
時には誰かを蹴落として

努力という名の欲望に
手にしたものは姿変え
タスキを繋いで倒れ込み
美談と騙れば気も紛れ

幸福商店買い出しに
欲しいものなどないだろう
手ぶらで歩く腹を据え
時には誰かに絡まれて

苦悩の純度を高めたら
いったいどんな音がする
悲劇は誰が名付け親
俺の名前も知らないで

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール