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空欄

垣間見るのは
思い過ごした創作と
意外な事実の下らなさ
囚われの身として
逃げたいと嘆きながら
自由を容易く明け渡す

そんなことを何時迄も
考え続けた所で
銭にも成らない無駄骨だ
右に倣って歩き出し
左を真似て振り返り
口を噤めば安全か

人並み程度の喜びや
見過ごす程度の幸せとか
何度も思い返す愛もあったり
私と私の国境を走る断層が
時を経ていずれは互いを
打ち砕くように成長する

今以て
私が宿す
空欄を
散らかすべきか
語らぬべきか
無視するべきか

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール