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自分隠し
自分探しの旅に出る
誰もが一度は言う台詞
そんな魔法はまやかしで
見つけるつもりも実は無い
自分を知ろうとするのなら
まずは希望を捨ててから
歩いた道は戻れない
だから後ろも振り向くな
標は巧みな色仕掛け
嘘をまぶした真実に
傾倒するのも仕方ない
それが自分というものだ
何を為そうが為すまいが
避けては通れぬ闘争に
傷みばかりを愛しても
優しさ焦がれる裏通り
記憶を継いだ語り部の
言葉ひとひら聞きたくない
裏切るつもりも無いけれど
嘘を吐こうが構わない
そろそろ自分も終わる頃
お別れくらいはするべきか
今生気弱なままだった
自分隠しの旅に出る
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール