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動機も忘れた切望は 未練がましい腐れ縁 頭の片隅陣取って あれやこれやの浅はかさ 心の糸を…
化粧施し出迎えの おかめひょっとこ福笑い 通り過ぎるに頃合いの 楽しさ一枚お買い上げ 暇な…
軋む身体をなおざりに 千切れた夜を数えても しつこく管巻く悔しさが 喜ぶ暇にこびりつき 額…
鳥の目覚まし聴きながら 雲は二度寝に棚引いて 空の青さが戻る頃 カラスの寝床に潜り込む 変…
気が付けば 朝の光が胸元に 昨夜の夢の輪郭を 白いペンキで塗り潰す 雨は名残の慰めに 鳥は…
生きてりゃその内目も覚める 夢の終わりも見ないまま 遠くの空は遠くなる 雲は次第に落ちてく…
木々の葉をざわめかせ 空に浮かぶ雲を運び 夕餉の香りを届ける 風の姿を見たことがあるか 旋回する鳶の翼を乗せ 遠く掲げた標を揺らし 蜘蛛の糸と旅をする 風の姿を見た事があるか 凪に立ち止まれば永久に 瞬く星には語り手に 時には荒ぶる大渦に 風の姿は何処にある
睡眠不足の午下り 飯を食ったら眠くなる 仕事もスマホも放り投げ 風を枕に眠くなる 夢か現か…