📓名前で性格が変わる？？眠れないほど面白い日本語の語感のヒミツ

昨日、立て続けに、
教え子たちから連絡が入りました。

１日から看護師として働きます！
赴任する学校が決まりました！

初めて受け持った教え子たちが、
同じ社会人として、
同じ空の下で共に戦う。

そう考えると、
熱く生きる活力が、
自然と湧き出てきますね！！

共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。

「あなたの名前を聞けば、あなたの性格が大体分かる」

もし、そのように言われたら、
あなたは信じるでしょうか。

「いやいや、超能力者じゃないんだから･･･！」

と思うでしょうか。

しかし、
これはある種、
真実を言い当てています。

例えば、

スズキ・シュンスケ

という名前にどのようなイメージが沸きますか。

もし、スズキシュンスケが、
かけっこが遅かったら、
女子たちはがっかりするかもしれません。

逆に、
ノムラ・ユウマという男の子だったら、
足が遅くてもそこまでがっかりしないかもしれません。

このように、

「音」

というものは、
１つ１つに明確な意味をもっています。

そしてそれの一部分は、
世界各国共通の感覚をもっているのです。

「あ」の音に宿る意味、
「か」の音に宿る意味、
そういった意味を１つ１つ知っていくと、

「なぜ、あの会社は商品のネーミングを〇〇にしているのか？」

という、
商品のネーミングを考えている、
企業の裏の意図が分かったり、

自分自身の名前の意味を、
知ることができるようになったりします。

今回は、そんな、
日本語だけに限らない、

「音」
「言語」

そのものに迫る記事です。

「眠れなくなるほど」という大層なネーミングの記事ですが、

実際に筆者は、

「この世の真理に触れた気がした！」

と大興奮した内容でした笑

ぜひ、楽しんでもらえればと思います。

ブーバキキの法則

心理学の世界に、とある命題があります。

以下のような問いに答える命題です。

この２つの図形は、とある国で、ブーバとキキと呼ばれる２つの図形です。あなたはどちらがブーバで、どちらがキキだと思いますか。

あなたはどちらだと思いますか？

結果は、９８％以上の被験者が、
①をキキ、
②をブーバと答えるのです。

他にも、

ミルとマルはいずれもテーブルを表す単語で、大きさによって使い分けられています。あなたはどちらが大きなテーブルで、どちらが小さなテーブルだと思いますか。

という問いに対しても、
同じ結果が出ます。

どの国の人も、
ミルが小さなテーブル、
マルが大きなテーブルと答えるのです。

語感とは、
発音の体感によって生じる、
脳のイメージのこと。

そして、
口腔周辺に起こる物理効果のこと。

発音によって、
どのような口の動きになるか、
どのような身体の部位を動かすか、
連動して力が入る筋肉はどこかが違ってきます。

そういった物理的な力の法則から、
音に見出す意味に、共通の認識を、
言語をまたいで抱くのかもしれない。

例えば、
「キキ」に使われているＫ音。

Ｋ音は、喉を硬く閉じ、
強い息をぶつけて出します。
喉の破裂音です。

このことから、
硬く、強く、スピード感があり、
ドライなイメージをもつ音と言われています。

魔女の宅急便の「キキ」も、
ちょっとおてんばで、
ツンツンしている感じがある主人公です。

ちなみに、
「キ」の母音は「イ」です。

イ段音は、
喉の奥から舌の中央にかけて、
強い力を走らせ内から外へ向かう
強い前向きの力というイメージもある。

もし、主人公が、「リリ」だったら、
もっとおしとやかで、
優雅なイメージになってしまうのではないでしょうか。

対して、「ブーバ」の、
「ブ・バ」は、ハ行音の１つ。

温められた息を、
喉咽の一点にぶつける、
熱く乾いている音です。

だから、
炎、ファイヤー、火など、
「ハ行音」には熱さを表す言葉が多い。

一方、
熱い息が喉咽を通過すると、
一気に冷却されます。

そのことからも、
冷たさを表す音でもあるのです。

冷える、
「ヒ―」と怯える声、
「フー」と覚ます息。

「ハ行音」は冷たさも表すのです。

そう考えると、
「卑弥呼（ヒミコ）」は、
そんな、熱さと冷たさを同時に内在する、
カリスマ的存在だったのかもしれません。

語感×名前の法則

あるデパートで、
バイヤー向けのセミナーを行ったときに、
セクションごとに集まる名前に、
奇妙な共通点を見つけたという事例があります。

バイヤーのセクションにいる名前は、

カトウ、キムラ、クロキ、コサカ、サトウ、サカモト、シマダ、スズキ･･･

など、ＳやＫばかりの苗字の人間が所属していたのです。

素早い判断と、
軽やかなフットワークを要求される仕事には、スピード感ある名前の持ち主が自然と集まるのかもしれません。

一方、
人事担当者向けのセクションでは、
Ｎ、Ｍ、Ｈ、Ｙ、Ｗが圧倒的に多いそうです。

ナカムラ、ヌマタ、ノノムラ、マツモト、ハセガワ、ヤマダ、ワカヤマ･･･

息をゆっくりと使って、
ヒトに優しさと落ち着きを与える名前がずらり。

このような名前の法則は、
商品名にも使われています。

例えば車。

１９８０年代、
マーケティング業界には、

「車の名前にはＣの音を入れると売れる」

というジンクスがあったそうです。

カローラ、クラウン、コロナ、セドリック、シビック、シトロエン、カマロ･･･

Ｃ表記の発音は、息の勢いが強い。
スピード感にハンパのなさが宿る。

加えて、
喉奥がせり上がり、
そこで息が回る。

つまりサークル。回転。

圧倒的スピード感と、
タイヤの回転するイメージが、
このＣ音に宿っているから、
車の名前に使われたのでしょう。

対して、
ちょっとブランディングが違う車の名前は、
また別の特徴があります。

例えば、ポルシェ。
Ｐは光を感じさせる語感。
ピカピカ光る光沢のある高級車。

対して、
ボルボやベンツは重量感のある重さを感じます。

このように、
世の中で使われている名前には、
意図的にしろ、無意識にしろ、
語感によって意味が組み込まれているのです。