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優れるな。異なれ。

受験競争。
よい企業への就職。
会社内の業績競争。

周囲との比較によって、
走らされる人生

そのようなレールに敷かれたまま、
ひたすら競争をしていくと、
ふとあることに気づきます。

「あれ?これ、終わりがないんじゃね?」

終わることのない競争の中で、
あるかも分からない「幸福」を追いかけて、
進んだ先に何があるのか。

売り上げや利益を求め続けた結果、
家族からも見放され、

誰も看取ることのない病院で、
一人死んでいく成功者たちが、
そのようなことを口にしていったそうです。

そして、現在、
20代の若者をはじめとして、
そのような競争社会の「ゲーム」に、
乗らない選択をする人も増えてきている。

しかし、
社会で生きていくためには
何かしらの貢献をしなければならない。

一方、
競争を続けた先に待っているのは、
今よりもはるかに苦しい未来かもしれない。

では、どうしたらよいのか。

そのようなテーマに対し、
今回は、

「優れるな。異なれ」

という視点から、
記事を展開していきます。

楽しんでいただけたら幸いです。



王道で勝負しない

現在YOUTUBERとして活躍している、
中田敦彦さん

通称、あっちゃん。

あっちゃんはもともと、
どのような経緯で
芸能界に入ったのでしょうか。

あっちゃんは実は、
小学生のときは、
サッカー選手になることを
目標にしていたそうです。

しかし、
周囲にうまい人がたくさんいることで、
断念。すぐに切り替えます。

次は勉強です。

勉強という競争の中で、
勝ち上がろうとしていったのです。

しかし、塾に入ると、
自分よりも何倍も頭がよくて、
勉強をしているのが楽しくて仕方ないという
同年代たちに出会います。

「これは勝てない」

そう思ったあっちゃんは、
勉強で勝ち上がっていくことに断念。

そんな時に、
相方の藤森慎吾に、
お笑いに誘われました。

そして、
オリエンタルラジオとして、
異例の早さで芸能界にデビューします。

しかし、芸人たちからは、
酷評されます。

「学生の宴会芸とはちがう」
「漫才で勝負をしないのか?」

実はオリエンタルラジオは、
漫才や大喜利が大の苦手だったのです。

しかし、あっちゃんは思います。

「勝てないもので努力しても仕方がない。勝てるところで勝負する」

オリエンタルラジオの持ち味である、
リズムネタ、音楽を絡めて勝負。

すると、
「PERFECT HUMAN」が大ヒット。

そんな中、
ある番組でプレゼンバトルがあり、
岡田斗司夫さんに、

「俺はプレゼンで負けたと思ったことは一度もない。でも、あっちゃんには負けた」

と言われ、

「そうか、俺はプレゼンが得意なのか」

と気付きます。

そこからは、
YOUTUBERデビュー。

誰しもが王道とする道の上で
競争をするのではなく、
人と違った道を歩む中で、
自分が活躍できる場所
を見つけました。

そんなあっちゃんに、
同じく大喜利が苦手であるという、
渡部直美が相談したことがあったそうです。

あっちゃんは、
王道の上ではなく、
自分の強み・長所を生かせばよいとアドバイス。

渡部直美は、
海外でも活躍をし、
完全に独自の道を歩むことになりました。


異なることに価値がある時代

地方創生にも
同じようなことが言えます。

ふるさと納税。
ゆるキャラ。

消費者や観光客からしてみれば、
有難いし、楽しいものかもしれません。

しかし、

「他所の自治体がやっているから」

と軽々しく乗っかってしまうと、
瞬く間に、他の県や市町村との
競争になってしまいます。

なぜか、
より厳しい、より過酷な競争世界へ、
確かな勝ち筋が見えていないのに、
足を踏み入れてしまうのです。

その結果、
経費を無駄に使っただけで終わり、
より苦しい状況に自らを追い込んでしまう。

だからこそ、
優れようとするのではなく、
異なろうとする
必要があります。

例えば、
沖縄の石垣島の
ジュエリーブランドである
「TILLA EARTH(ティーラアース)」

サンゴや太陽といった
石垣島らしいストーリー性を
デザインに生かしたジュエリーは、
日本中だけではなく、
海外にまで轟くブランドになりました。

つい先日のニュースでも、
面白い町おこしが特集されていました。

兵庫県の福崎町。
妖怪による町おこし

町中に妖怪がいて、
妖怪たちと写真を撮ったり、
妖怪グッズなんかも購入することができるわけです。

今や、東京に集中していた、
5つ星レストランでシェフを務める人材が、
北海道などの日本最果ての地でレストランを開き、

そこに行くために
わざわざ飛行機に乗って出かけるような
ケースも増えてきているそうです。

同じ土俵に立とうとするのではなく、
独自の道を行く。

これからは、
異なる人が目立つ時代が
どんどん広がってきている気がします。

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