なぜ世界は今「ZEN」に注目しているのか?
今日から10月スタート!
そして、2024年も
残すところあと3ヶ月になりましたね。
100日を切っている残りの日々に、
しっかりと2024年の足跡を
残していきたいですね♪
共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨
教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌
どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
「マインドフルネス」
この言葉が使われることが
当たり前の世の中の流れになってきました。
マインドフルネスは、
元々日本にも1000年以上も前から存在する
「禅」そのものであるはず。
しかし、
長らく日本では忘れさられかけていたものが
欧米から逆輸入するような形で
再度流行り出した気がします。
なぜ、この時代に
再び禅にスポットライトが当たっているのでしょうか。
なぜ、日本ではなく
海外からの逆輸入なのでしょうか。
禅の思考を学んでいくと
日本人の生活は
当たり前に「禅」に満ちていることに気が付きます。
そんなテーマでお送りしていきます。
楽しんでいただけると幸いです。
なぜ科学の国で「ZEN」が?
禅、すなわち
マインドフルネスが流行したきっかけは、
アメリカで行われた研究が1つとなったと考えています。
マインドフルネスの心身への効果が
科学的な検証によって
証明されたことから
徐々に広まっていったと言えるかもしれません。
アメリカは元々、
科学信仰の国です。
心理学が欧州で発祥したのが、
1890年頃。
当時は、
人間の無意識に抑圧したトラウマなど、
目には見えないものを扱う
「精神分析」という学派も
きちんとありました。
しかし、
アメリカに広まったのは「行動主義」という
目に見える行動しか注目しないという
学派だったのです。
心のことなのに、
行動しか信じないという
何とも現実主義な色合いがあり、
まさに科学信仰の国だと感じます。
1950年頃までその波が続き、
そこから徐々に他の学派も
注目されるようになっていきました。
マインドフルネスという技法もその1つ。
アメリカの現実主義的な価値観を
大きく揺さぶるきっかけになった1つが、
ベトナム戦争だと思っています。
ベトナム戦争で傷ついた兵士たちは
ほぼ全員PTSDを患っていました。
心のトラウマは
現実世界の行動を改善する
従来の心理療法では
治療効果が得られない。
そして、
様々研究や工夫を重ねていく内に、
自分の身体の感覚に意識を注目させることが
治療に有効であることが分かってきました。
そういった
専門分野の実践者たちに追随して、
徐々に広く認知されるように
なっていったのかもしれません。
その普及を加速させたのが、
ビジネス界の変化です。
アメリカのエリート層に広まった理由
なぜアメリカのビジネス界に
ビジネスとはまるで関係なさそうな
マインドフルネスが広まったのか。
幾つか原因が考えられます。
1つは、
2001年に起こった
同時多発テロです。
経済的に豊かになれば
幸せになれると信じてきた
アメリカの資本主義社会。
しかし、
富優先で考えてきたひずみが巡ったのか、
富の象徴とも言える都市、
ニューヨークの世界貿易センタービルが、
許されざる暴力によって
破壊されました。
あの事件により
アメリカ社会は傷を負うことになり
裕福=幸せという構図に
ヒビが入っていったと言えます。
それと同時に、
数々の成功者と言われる人たちが、
物も富も手に入れた結果
あることに気付いていきます。
「あれ?物を手に入れたり、お金を稼いだりすれば幸せになれると思ってそれを実現したのに、自分は幸せになっていない。なぜだ?」
と。
その代表的な人物の1人が
スティーブジョブズでしょう。
彼は、
発達障害も持っていますが
それ以上に、
幼い頃からの養育環境や過程によって
精神が非常に不安的な人間でした。
よって、
結婚や会社の人間関係などで
トラブルの連続。
富、名声も手に入れたはずの彼の心は
空虚で満たされない。
そんな彼が禅に興味をもち、
禅僧の元で修行を重ね
アメリカでそれを様々公言したことで
心がどこか満たされないエリートたちに
受け入れられていったのでしょう。
『サピエンス全史』という、
世界的な名著を書いたハラリ氏も、
『21世紀の人類のための21の思考』
という本の中の
最後の21番目のレッスンにおいて、
「これからの時代に必要なのは瞑想である」
と述べています。
今、世界中の人々が
東洋の古来からの思想に注目しているのです。
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