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障害は人ではなく社会の側にある

最近は台風が続いていますね。

世の学生たちは嘆いているでしょう。

なぜ夏休みに来るのだ。
学校がある日に来てくれ、と・・・


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


「デイサービス」

という支援は以前から存在していたのですが、
近年は、

「放課後デイサービス」

のように、
幼児や児童などの
発達凸凹をもった事業所が非常に増えてきています。

世間にもその存在が認知される一方、

誰でも起業できるチャンスがあるかのような
謳い文句もあり、

本当にきちんとした療育が行われているかは、
疑問が残るところがあります。

運営者であるトップ層が
発達凸凹について理解があると、
預ける立場の保護者としても安心ですよね。

今回の記事では、
そんな観点を切り口にして展開していきます。

何か役に立つものがあれば幸いです。



放課後デイサービスの概要

放課後デイサービスは、
現在着実な広がりを見せています。

事業所の数は、
毎年1500か所ほど増加

利用者数も、
2017年が20万人だったのが、
2020年には40万人まで増加しています。

グラフで見ると一目瞭然ですね。

放課後デイサービスは、
何も発達凸凹を抱える子どもの療育が
全ての役割なわけではありません。

利用者は、
医療機関で何らかの診断や心理検査を受けた子で
この子たちの支援を行っていくのが第一です。

一方で、
発達凸凹の子どもを
ずっと家の中で親が育てていくというのは、
ものすごいエネルギーを必要とします。

覚醒が高い子であれば、
早朝から目を覚まし、1日中動き回り、
どこか外へ連れ出すのもひと苦労です。

もし、
一人だけではなくて、
家の中に特性をもつ子が複数いたら
筆者でもヘトヘトになってしまうのは間違いないです。

それがやがてストレスに変わっていき、
ストレスが蓄積すると攻撃的になり
家族の中で負のエネルギーが蓄積されていきます。

そのような負担を
少しでも分散させるという役割が
放課後デイサービスにはあると言えるでしょう。

また、
母子家庭、父子家庭である家庭も多いので、
預けている間に仕事に集中するという
環境をサポートする役割も担っているわけです。

市の福祉サービスとして提供しているので、
1ヵ月に10日15日預けたとしても
払う費用は1万円未満
(市のサービスの内容によって違います)

学校で預かってもらう市のサービスや
学童保育もあると思いますが、

それに発達凸凹支援を加えるのが、
放課後デイサービスと言えるかもしれません。

この制度のよいところは、
1日に預かることができる人数が
10人までと法律で決まっているところです。

それに対して、
職員が3~4人いるのですから、
学校に比べてかなり手厚いと言えます。

事業所の特色にもよりますが、
特別支援学級所属の子ではなく、
グレーゾーンの子どももたくさん来るので

30人を1人でみる学校教育よりも
一人ひとりに目をかけてあげることができるでしょう。


どんな活動をしている?

学校にある預かりサービスや
学童保育に比べて、
圧倒的に活動の幅や選択肢は豊富です。

なにせ車で送迎できるので、
高速に乗って遠方にまで出かけることができます。

学校がある平日は
宿題のサポートに加え、
療育のプログラムを行う。

それ以外の自由時間も
癒しの時間であったり
遊びで使える玩具が療育的役割をもっていたり
感性が近い子と社会性を育む時間になったりします。

休日や長期休暇には、
水族館に出かけていったり
水遊びをしに行ったり
大きな運動公園に遊びに行ったり・・・

豊富な体験をたくさん積むことができます。

一方で、
発達特性をもつ子たちを
複数抱えながら車で移動するので
リスクは伴うとも言えましょう。

じっと座っていることが苦痛である子もいるので、
子どもの気を紛らわせるような工夫は
常に必要です。

それぞれの子どもが
何に過敏性を発動するのかも
押さえておかなければなりません。

そして、
これらの活動は事業所の特色によって
まるっきり異なります。

今や数が増えてきた放課後デイなので
その会社ごとの売りをつくって、
集客をしようと工夫をします。

学習支援に特化しているところ、
運動療育に特化しているところ、
豊かな体験の提供に特化しているところ、
などなどです。

しかし、
職員の質がそれに追いついていないので、
療育的対応が十分ではなかったり、
ただの宿題をみてくれる預かり所と化しているところもあると聞きます。

そんな中、
どの事業所にすればいいのか
判断をする基準として、

代表者の考えや
療育的な知識・経験をみるのは
1つの視点になると思います。

そんな一例を紹介しますね。

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