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幽霊は脳の誤作動??

合間を縫って父の日のプレゼントを購入♪

あと何回父の日を祝えるか分からないからこそ、
こういう機会を大事にしたいと最近思います。


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


あなたは幽霊を信じていますか?

ご安心ください。
別に怖い話ではありません。笑

よく、

「20歳までに幽霊が見えなければ一生見えない」

なんて言葉を耳にします。

幸運なことに?
残念なことに?
筆者は今まで幽霊が見えたことはありません。

しかし、
人間の様々な特性を勉強していく内に、
多様な不思議現象の記録と出会い、

「何らかの形で存在はしているのだろうなぁ」

と思っていました。

「ホムンクルス」

というマンガをご存知でしょうか。

脳に穴を空ける手術をした結果、
今までは見えなかった異形の形を
見ることができるようになったという内容です。

もしかしたら、
幽霊のような存在は、
人間の脳機能に関係がしている
のかもしれません。

今日はそんな、
一風変わった切り口から記事を書いてみます。

何か1つでもお役に立てるものがあれば幸いです。



レビー小体型認知症

認知症は誰しもが知っている症状。

しかし、その認知症も、
いくつかの種類に分かれていることを
ご存知でしょうか。

認知症には、
「三大認知症」と呼ばれる症状があります。

最も多いのが、
アルツハイマー型認知症

認知症になる方の50%が、
この症状に当てはまります。

そして2番目に多いのが、
レビー小体型認知症

これが20%。

最後が血管型認知症で15%です。

この中でも、
見逃されやすいのが、
レビー小体型認知症です。

認知機能が良いときと悪いときが、
波のように変化するので、
一見すると

「最近は疲れているのかな?」

と、
周囲に勘違いされてしまうことがあるそうです。

この認知症には、
以下のような症状があります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・幻視
・認知の変動
・睡眠時の異常行動
・パーキンソン症状
・抑うつ症状
・自律神経症状

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

認知の変動というのは、
日や時間帯によって、
はっきりしているときと、
ぼーっとしているときが、
入れ替わる症状です。

パーキンソン症状は、
手足がふるえたり、
筋肉がこわばったりして
動作が緩慢になったりする症状。

では、
なぜこのような症状が起こるのでしょうか?

その原因となっているのが、
脳の神経細胞にできるという
「レビー小体」と呼ばれる
たんぱく質のかたまりです。

これが脳の神経細胞を壊してしまうのです。

大脳皮質に多くできれば、
レビー小体型認知症。

脳幹に多くできれば、
パーキンソン病。

全身の自律神経細胞にできる、
慢性便秘症などもあります。

このレビー小体が大脳皮質にいくと、
ドーパミン神経細胞を破壊します。

よって、
全身に運動の指令を出すのに必要な、
ドーパミンが不足してしまうのです。

パーキンソン病も、
神経伝達物質であるドーパミン不足だと
今のところ提唱されています。


誤作動する脳

レビー小体型認知症の当事者が執筆した

『誤作動する脳』(医学書院)

という本があります。

著者×当事者である樋口さん。

彼女には以下のような症状が出現していました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・嗅覚が低下する
・性格が怒りっぽくなる
・幻臭
・暗い場所での視力低下
・聴覚の異常
・幻視

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

例えば、
映画館に行って映画をみている最中、
真っ暗な画面から突如光が出るシーンで、
「ギャッ」と叫んでしまったことがあるそうです。

全く匂いを感じ取れなくなったかと思えば、
突然ものすごい悪臭幻で感じてしまうこともある。

日常的に幻視という幻覚が見えるようになり、
現実にはいない羽虫なんかが、
目の前を飛ぶようになる。

読んでいて非常に危機感を感じたのは、
車の運転に関する幻覚です。

息子さんに運転してもらい、
駐車場に車を停めて、
外に出た瞬間、

停めたはずの車が、
ズルズルと樋口さんに向かって
前進してきた
そう。

「ブレーキ、かけなさい!」

そう言って、車に急いで戻り、
サイドブレーキをかけようとした樋口さん。

しかし、ブレーキはかかっていました。

こういった幻視が、
走行中に起こることを考えると、
恐ろしい思いに捉われるなと思います。

そんな樋口さんが、
興味深い引用を本の中に記述しています。

柳田國男の『遠野物語』の
座敷童子の記述についてです。

土淵村大字飯豊の
今淵勘十郎という人の家にては、
近きころ高等女学校にいる娘の
休暇にて帰りてありしが、
ある日廊下にてはたとザシキワラシに行き逢い
大いに驚きしことあり。
これはまさしく男の児なりき。

〔遠野物語十七〕柳田國男全集4 ちくま文書

本当はもっと描写があるのですが、
樋口さんはこの文を見て、
自分のことのようだと感じたそうです。

その後、
遠野物語の座敷童子とレビー小体型認知症の、
類似点を指摘する論文
が発表されました。

幻視・幻聴に加え、
座敷童子の仕業とされた「枕返し」
この病気の発症前から起こりやすい
「レム睡眠行動障害」ではないかとのこと。

レム睡眠行動障害とは、
夢を見ながら大声で話したり、
叫んだり、夢のとおりに激しく動く症状です。

もしかしたら、
このような症状と
昔から語り継がれてきた妖怪や幽霊というものは
密接に関係しているのでしょうか?

その点を深掘ってみようと思います。

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