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幼児をお金に換算する社会

エアコンの温度が27度だと寒くて、
28度だと熱いりょーやんです。

27.5度がいいぜっ!!

うん、まあどっちでもいいです・・・笑


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


夫婦共働き。
0歳でも預けることができる保育。

そのような社会的な流れにある令和。

大人側からの都合で考えると、
合理的な仕組みになっているように思える。

もちろん、稼がなければ
子育てのお金が確保できない問題もある。

一方で、
子どもの立場から見てみると、
あまりに大人の都合で振り回しているように感じるのではないか。

そのように主張する方もいます。

今回はそんな保育に関する部分に焦点をあて、
記事を書き記していきます。

決して、
保育に預けることを
責めているわけでもありませんし、
筆者にそんな資格はありません。

様々な立場から、
考えていくことができればと思います。



責任は社会にある

「17.5%」

これは、令和4年の
0歳児保育所等の利用率です。

あなたはこの比率を見て、
どう思うでしょうか。

ある役所に勤め、
窓口となっている職員は、

「0歳児を預けることに躊躇しない親が突然増えている」

と言います。

しかし、ほとんどの親は、
預けたくて預けているのではなく、

預けざるを得ないから
預けているのではないでしょうか。

育児休暇の期間。
復帰後のキャリア
生活していくために必要なお金

そういった社会的背景から
仕方なく
そうなってしまっているのではないでしょうか。

もし、そうだったとしたら、
責任は親ではなく、
社会にあります。

3歳までの期間は、
愛着を形成する上で、
最も大切とされる期間です。

子育てが
精神的にしんどくて預けているなら、
それは支援とも言えるでしょう。

もし、そうではないのならば、
大切な育児の初期の期間に、
ころころと愛着の対象が変わることになってしまう。

「社会の幼児の扱いが粗雑になっている」

そう、あるジャーナリストは伝えています。

一体、なぜこのような事態になってしまったのでしょうか。


あやゆるものをお金に置き換える社会

2018年、
第一生命研究所は、

「出産退職による経済的損失が1.2兆円」

という試算を発表しました。

出生数94.6万人のうち
出産によって退職した人20万人の
経済的損失を計算したものです。

子どもを育てたいという母親が
子どもといる時間を選択したいのは当たり前。

退職させるのではなく、
休職/休暇にさせたいという意図なら分かるのですが、

これでは出産することが、
経済的損失を生み出しているように見てとれてしまいます。

いつの間にか保育に対し、

「育児サービス」

という名前を政府が使うようになり、
子育てはお金に置き換えられるような
印象を抱く人が増えてしまったのかもしれない。

保育士の資格を持たない人材が、
現場に入るようになり、

教育の畑出身でもない人が、
保育園を起ち上げようとするようになりました。

ネットには、

「保育開業・集客完全マニュアル」

といった「ビッグチャンス」
と名乗って、
そこに集まってきた人から
儲けようとするような人間も生まれている。

本気の思いがあり、
本当に子どものことを思っているのなら
開業するのは一向に構いません。

ただ、そうではない人が
一部分で存在しているのは事実。

その様子は、
保育に限らず、
放課後デイサービスにも見られる気がします。


保育業界と福祉業界の共通点

発達障害が世間で広く認知され始め、
放課後デイサービスに通う子どもが
安く通えるように補助がおりる。

これはいいことだと思います。

ただ、
そういった部分に目を付けて、
お金儲けで集まってくる業者が、
次々と増えていくことが問題と言える。

実際、
放課後デイサービスを運営している
オーナー、社長などが、

「発達障害のことは全然分からない」

というケースは山ほどあります。

加えて、
放課後デイサービスに集まってくるスタッフは、

「ADHD、ASDのことすらよく知らない」

という方が結構います。

公立学校ですら専門性をもつ人が少ない中、

専門性が高い人材がいることが
そもそもレアだと思いますし、

そういった人材を集めるのは、
時間もお金もかかる

よって、
障害に対して知識がない方でも、
採用をする。

そういった方々が、
不適切な対応をするような構造が、
垣間見えます。

もちろん、
非常にしっかりしているところも多いですし、
知識が不足していれば、
研修を充実させようとしているところも多いです。

ただ、保育や福祉にビジネスを持ち込み、
競争させて見栄えのよいサービスで宣伝をするような文化は、

幼児、児童をお金に換算しているように
見えてしまいます。

とは言っても、
人手が集まらなければ、
親御さんも楽にならない。

しかし、質の低下による、
虐待のような事例が起こってしまう。

なかなかの堂々巡りです。

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