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専業主夫に向いている人/向いていない人

ようやく半袖半ズボンで起床しても、
寒くなくなってきました。

その代わり、
日中の熱さには要注意ですね!


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教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


女性の社会進出。
ジェンダーの多様性。

様々な観点から、
性別によって役割と決めるという
これまでの慣習や文化が見直されています。

専業主夫もその1つ。

奥さんが働きに出て、
旦那さんが家事や育児を行う。

SNSでもそんな家族の形が発信され、
家庭の在り方はそれぞれであるという認知が
少しずつ広がり始めています。

ただ、

「じゃあ、オレは働くのに向いていないから、専業主夫で!」

と言って、
それを目指すものでもない気がします。

専業主夫の家庭というものは、
どのような形で成り立っていくのでしょうか。

どのような人が
専業主夫に向いているのでしょうか。

そんな視点で記事にしていきます。

楽しんでもらえるとうれしいです。



専業主夫の現状!?

現在専業主夫のニーズはどうなっているのでしょうか?

2021年に行われたある調査では、
10代~30代男性の約6割が
専業主夫になりたい
と回答したそうです。

「絶対なりたい」が9.78%

「相手や経済事情が許すならやりたい」が
49.56%です。

まあ、
データを取った母体数が450名だけですし、
どのようにアンケート対象を選ぶかで、
数値は変わるので一概に信じることはできませんが。

2014年の
ZWEI(結婚相談所)の調査では、
専業主婦になりたい男性は、
以下のような割合でした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

20代前半 → 11.7%
20代後半 → 8.9%
30代前半 → 11.2%
30代前半 → 13.6%

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そう考えると、
男性が主夫をやるという考えは、
かなり身近なものになっている
のだろうと
考えられます。

平成24年度

「子ども・子育てビジョンに係る点検・評価のための指標調査」

によると、
専業主夫の割合は、
全体の1.8%
だそうです。

やはり、
経済的にも自立できることが必須でしょうし、
奥さんとの合意やバランスがあるから
現実としてはそれぐらいの割合なのでしょう。

ただ、平成24年度ですので、
令和の現在は
もう少し増えているかもしれませんね。

では、どのような家庭の場合に
専業主夫になるのでしょうか。

ある家庭のエピソードを見てみます。


専業主夫になるまでのエピソード

現在50代のしゅうちゃんさんの家庭。

この世代は、
男性が大黒柱として一家を支え、
女性が専業主婦になるのが、
「一般的」と言われる昭和型の家庭です。

しかし、結婚が決まってから
しゅうちゃんさんに難病が見つかったそう。

働けない状態になりました。

そこで奥さんに別れを切り出します。

すると当時23歳だった奥さんは、

「ふざけんなっ」

と言って、
泣きながらグーで殴ったそうです。

「私が月に35万稼げばいいんでしょ?」

と必死に働く奥さんの年収は、
気付けばしゅうちゃんさんの
会社員時代の年収を超えていきました。

「ああ、この人はこれだけの才能がある人なんだ。自分が働くのと、彼女をバックアップするのとどちらがいいか」

と、バックアップする道を選んだそうです。

それまでは、
自分が働いていないことに負い目があったのを
ふっきったのでしょう。

他にも、奥さんが研究職で勤めており、
海外赴任などもある中、
旦那さんが家庭でサポートする道を選ぶなどの
ケースもあるようです。

共通するのは、
最初から専業主夫になるつもりではなく

色々な角度から話し合ったり、
現状を鑑みた結果、

「このような形の方がいいだろう」

という過程で決定しているということですね。


専業主夫に向いている人の条件

専業主夫に向いている人の特徴で、
真っ先にあげられるのが、

「テーブルのものが落ちそうになったら先に手を出す」

というもの。

これは面白いですね。笑

きっと周囲のことに、
よく気がつく人なのでしょう。

他にも以下のような特徴が挙げられます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・男女関係なくすごい人にはすごいと言える
・女性の活躍に嫉妬しない
・プライドの捨て方がうまい
・ケチなほどの節約家
・家庭で愛される力がある
・家にいるのが好き
・子育てに興味がある

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

などなど。

特に男性は競争的な視点が強いので、

「無駄なプライドを捨てられる」

というのはきっと重要な要素でしょうね。

専業主夫ということは、
ママ友とのつながりもありましょうから、
コミュニケーション力もきっと必要。

強者の専業主夫は、
ママ友たちが家に来ることになっても、

ママ友接待用の必殺技、

「ママ友ランチプレート」

が出せるそうです。笑

これだけコミュニケーションをとってくれ、
気遣いもできるならば、
奥さんの癒しになり得るのも分かる気がします。


専業主夫の奥さんの特徴

さて、ここからは奥さんの方です。

『「専業主夫」になりたい男たち』(ポプラ新書)

という本の中で、
専業主夫の奥さんたちの
座談会みたいなものがあります。

そんな奥さんたちには、
以下のような共通点が見られるようです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・楽天家
・働くことが好き
・家にいるより外が好き
・休めないマッチョな業界や役職
・家事にこだわりやプライドがない、むしろ苦手

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

などなど。

一般的に、
男性と女性では
脳の思考プロセスが違うと言われています。

女性に多いのが、
プロセス思考共感型

共感し合うことによって深い気付きを生み出し、
平時の危機回避能力を上げる回路です。

母乳をカバーし合い、
子育てに関する知恵の共有をすることによって、
自身や自身の子どもの生存率を
上げることが元になっている思考。

よって、
近い人の欠点を指摘したり、
事を荒立てたり、
戦いに勝って相手に恐れられる
といったことを避けます。

だから勝ち負けの競争ではなく、
共感的に寄り添える
のですね。

男性は、
ゴール指向問題解決型が多い。

これは、
欠点を見つけ出すことによって、
すばやい問題解決を生み出し、
有事の危機対応力を上げる回路です。

狩猟時代のことを考えると、
危機や目的達成を最優先できる思考は、
合理的であることが頷けます。

ただ、これらの思考回路は、
あくまで相対的にみて傾向があるという形。

ジェンダーのように、
どのような二極化の特性があっても、
その中間層のグレーというものは存在します。

男性であっても、
プロセス思考共感型よりの人。

女性であっても、
ゴール指向問題解決型よりの人。

そういう方同士がマッチングし、
外でバリバリ働く女性と、
家庭を守る専業主夫のような関係に
なっているのかもしれません。


まとめ

日本の育休取得率は、
諸外国と比べても圧倒的に低いです。

欧州と比べると、

ノルウェーやスウェーデンは、
80%以上。

ドイツは30%ぐらい。

対して日本は5%程度。

精神科医の杉山登志郎氏は、
日本の家庭の中で
危機に陥りやすいのは、
夫が大企業に勤めている家庭である
主張をしていました。

大企業に勤めるということは、
出世競争もあり、
もともと仕事も嫌いじゃない人も多い。

結果、仕事に多くの時間を費やし、
家庭を疎かにするようになる。

奥さんの負担が大きくなる結果、
ストレスが子どもに向かい、
愛着形成に凸凹を抱えてしまう、と。

愛着形成期の早期家庭支援をするだけで、
経済的な恩恵は計り知れない効果があるはずです。

日本をよくする最も効率のよい投資は、
早期の家庭支援です。

そういった意味でも、
男女関係なく子育てをする文化や雰囲気、
社会的制度が広がっていけばいいなと思います。


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