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Salesforce Japan Women In Tech #1で未来の自分のなりたい姿を確認できた話

1. はじめに(近況など)

みなさま、ご無沙汰しております。お元気でしょうか?
3月の記事から半年ぶりのnote執筆となってしまいました。
ようやく腰を据えて執筆を行える環境が整いました。
お待たせして申し訳ありません。

いきなりですが…
わたくし、11年11ヶ月お世話になった会社を退職します。
(2019年9月末付で退職なので、先日最終出社を終え現在絶賛有給消化中)

退職をすることを決め、ご縁あって10月からお世話になる会社が決まり
退職日が全て決まってご挨拶を関係各所にさせていただいた時の話ですが…

大変お世話になったパートナーのベンダーさんや現職を担当くださっていた
Salesforceの営業担当の方にも全く同じ問いをいただきました。
「次はSalesforceから離れたお仕事をなさるんですか?」

うーん、どうしよ。こんな状況でこれからお送りする記事だからなー…
個人的にタイムリーな話題にもなるし、続きは本編のあとに(こら)

2. Salesforce Japan Women In Tech について

2019/09/20に日本橋の株式会社テラスカイ様で開催されました
Salesforce Japan Women In Tech #1 に参加させていただき
おなじみ3名のTrailblazerのパネルディスカッションを聴講しました。

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Salesforce Japan Women In Techとは、Salesforce Women In Tech という
グローバルに実施されているコミュニティで日本は2019年に発足しました。

システム管理者・開発者・Salesforceのビジネスユーザの枠を超えて
女性のSalesforceを通して繋がりを築いていくためのコミュニティです。

Salesforceというシステムを通して女性としてどう活躍できるか?
社会で女性が関わっていくにあたり、キャリアを積み重ねていくためには?
それぞれの異なる役割の中で日々社会と繋がる時にどんな生き方をしたい?
世の中の働き方・正解が多様な世の中だからこそ迷いも生まれるもので。

長年勤務していた会社を離れる決断を経て転職を決めたばかりの私にとって
まさにタイムリーなこのパネルディスカッションでした。

3. Trailblazerの紡ぐストーリーのアウトプット(メモ)

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ここでTrailblazerな登壇者のご紹介!

 Developer:栄木 菜緒子さん
 文系の大学院からSalesforceのDeveloperに
 Admin:衛藤 奈々さん
 アメリカから帰国してSalesforceのAdminに
 Architect:中山 純子さん
 コードに魅了され、ゲームプログラマーから
 Salesforceのさらなる高みへ

お三方とも2年前にSalesforce女子部で出会い・私自身もたくさん彼女達に
普段から個人的に様々な場面でたくさん背中を押していただきました。

私のメモを兼ねたパネルディスカッションの内容について
以下、ざくっとまとめさせていただきました。
※ 感じ方・意見には個人差があるかと思いますが、私の場所なので
 「その時に感じたこと」を自由に書かせていただいています。

Developer:栄木 菜緒子さん
菜緒子さんは分かりやすく、ふたつの切り口で語っていました。
 1.社会人としてのビジョン
  現在は、デベロッパーよりマネジメント経験に重きを置いている。
  マネジメントの経験を積んでいる最中でいつかはフロントのキャリアを
  築き上げながら成長をしていきたいと考えている。

 2.+いち女性としてのビジョン
  札幌にゆくゆく帰りたい→札幌へ帰っても現在から築き上げている
  人との繋がりを大切にしながら、様々な情報収集力を身に付けたい。

Admin:衛藤 奈々さん
彼女の社会人のスタートはSalesforceとの関わりの始まりでもありました。
1.経歴
 アメリカの大学を卒業→帰国して語学力を買われ実家近くの会社へ就職。
 関西のユーザグループに運営のお手伝いがきっかけでSalesforceの管理と
 取り扱っていた商品の出荷・貿易事業・営業業務に2010年より携わる。
 2014年からAdmin専任に。独学・実践でキャリアを積む。

2.転機
 役職がつき、課長になったタイミングで更に上がると働いている会社の
 経営のテーブルも見えて来ることを意識せざるをえなくなっている中
 Salesforceの活動をしてきて1社しか見ていないままでいいのか?と
 将来のことを立ち止まって考えたことが転職を決めたきっかけ。

3.これからのこと
 帰国してここまでやれたのは、アメリカで音楽でのキャリアを手放し
「やりたいことがない」がまっさらな社会人のキャリアのスタート。
 そこからがむしゃらに進みながらのSalesforce歴だった(なんと9年!)
 コミュニティでの社外の活動の評価を踏まえてどうなるかは未知数。

Architect:中山 純子さん
ご自身のスキルの強みとSalesforceが出会い、化学変化が起こった…
まさに冒険の物語でした。
(だからダダッと聞いたことを書いちゃいます)

商業高校でプログラミングの魅力にはまり、ものを作ることに
ゲームが好きなこともあり専門学校卒業後ゲームプログラマーへ
自分の名前がクレジットに載る喜びを感じながらも仕事はとてもハード。
(9時出社・21時帰宅の日も続くような生活だったそう…)
加えてゲームプログラマー業界の将来の不安があり転職を決意。
携帯電話のテスターを経てやはり作りたい願望が芽生えてさらに転職。
Salesforceは少人数で開発できて短期間でリリースできるという驚きが。
そしてオペレート含めてライセンスや基本情報の知識を適切に習得すると
コードを書くだけではなく、営業を行って顧客も獲得できる…。
ここまで1人で出来ると売りに行けるな…という手応えを感じ魅了されて
さらに学びを深めるという意欲をかきたてられ、勉強会開催回数が多い
東京で転職をして勉強会にたくさん参加しながら学びをさらに深め
2017年にSalesforce女子部を発足・運営に携わり、日本人女性初のMVPに。
今はPardotメインの企業へ入社し、新たな学びと成長の場を求めている。

4. Trailblazerへの質疑応答の時間

質疑応答は、事前に募った質問事項で・各役割に沿ったり
登壇なさったお三方や運営の新美さんにご回答いただく時間となりました。

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こちらも走り書きに限りなく近いんですが、印象に残ったものを。
(回答した方のニュアンスを補完している箇所もあるため
文字向けの自分のおぼえがきになっていますのでそこはどうかご容赦を)

Q1. 今の役割で楽しいことは?

 中山さん:「お客様との距離が近く、声が聞けること」
 衛藤さん:「経営の中に飛び込んで動かせることがAdminの醍醐味」
 栄木さん:「”難しいコードをバグなしでテストを通すことができた!”
       そんなDevならではの快感ももちろん感じながらも
       自分自身の持つ知識からお客様にコードを書いたものも・
       標準機能だけでの構築の双方を提案することができること」

Q2. スキルアップのために日々やっていることや習慣はありますか?

 中山さん・衛藤さん・栄木さん:「検索の速度」「ググるスキル」
 衛藤さん:「どのような使い方をするかのアイデアを情報収拾するために
        ユーザ会・勉強会には積極的に参加すること」
 栄木さん:「英語でしか使えない事象があった時に気付いたが
       Salesforceの組織を英語にした場合の項目を覚えることが
       有益と感じたため、言語を英語にしたものを触ったり
       時間が合えばプロマネの勉強会に参加すること」

Developer 栄木さんへの質問 1
 プログラミングをこれから学び・習得するAdminに向けて
 押さえておくべきポイントや勉強方法があれば教えてほしい。

 新美さん・栄木さん:「ずっと昔からある概念を学ぶのが近道。
 オブジェクトハードルを下げた国家資格のITパスポートを取得するなど
 学生でもチャレンジできるような目標を一度決めてみてはどうか?
 実際取ってみるのもいいかも。概念をきちんと理解しておけば
 どの方向性で学びを深めるかのヒントも掴めるはず」

 ※Devの質問はもう1問あるのですが後述します。

Admin 衛藤さんへの質問 1
 海外での活動や転職を通して、Admin女子で活躍するために必要なことや
 大切なことは何?

  衛藤さん:「アメリカではSalesforce Adminの年収は1000万である。
       (日本では半分以下というのが現実的な年収ではないか…)
      アメリカではAdminが会社が機能するための経営の観点で
      重要な役割を担っていると認知されているゆえの価値がある、
      それを認められているからこそのその給与が成立している。
      (アメリカだけではなくて役割が世界共通だと考えると)
      まずはAdminという役割がチャンスと捉えることが重要。
      経営層と密接に会話出来る機会がありそれがAdminの強み。
      柔軟にコミュニケーションをはかりながら、Salesforceで
      経営層・ユーザの求めるものを反応良く形にするために
      日々の会話・学ぶという研鑽が必要だと考えている」

そしてこの回で最も盛り上がった質問は…

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Admin 衛藤さんへの質問 2
 開発部分を一緒に進めるパートナーとして接する中で、
 ここは気にしてほしいな、といったリクエストはありますか?
 過去に言われて困ったことはありましたか?

衛藤さん:「自分で作れない機能を作ることはパートナーの方に
      お願いをすることがもちろんあるが
      ”これ持ってきましたウェーイ!”と先方が意気揚々と
      納品してくださったものが「これ違う…」ということが。
      メリデメを示したり求めているものを、パートナーの方が
      深くヒアリングすることや、ヒアリングしてもらうことは
      大切だということを実感している。
      だからこそのニーズ・アイデアを引き出し合えるような
      そんなコミュニケーション能力って大事ですよね…」

余談ですが、この回終了後もTwitterでこんな感じで盛り上がりました。

やっぱりAdminが入口だとハートの部分に重きを置きたいんですよね。
帰宅してあの奈々さんの「ウェーイ」を思い出しつつ(笑)
まだまだペーペーなりにも社会人で培ったシステム以外のものを大切にして
要件をきちんと適切に・ここも正しい知識を持って構築していくことや
そのためにタテ・ヨコ・ナナメと多方向の方々へ向けて
きちんと力添えをいただくための働きかけを行うことと個人差が出がちな
コミュニケーション能力を磨くということの重要さを再確認。
私の場合、他人の感情を読み取るのが苦手な分、倍時間がかかってしまうし
日々の生活にも直結すると思うので今以上に丁寧に生きようと思ったし
奈々さんとのこのコミュニケーションだけで非常に身が締まりました。

Architect 中山さんへの質問 
 DeveloperからArchitectへキャリアを進めるにあたっての違いや変化・
 Architectを目指すにあたり大切と思うこと・これからどう歩きたい?

 中山さん:「どれだけスキルが高くてもコミュニケーションがキモ。
       これまで得たスキルを今度は展開したいという側だったり
       知識を広げる意欲が湧いてくる、という気持ちに変化。
       仕事でも年収が上がるきっかけにもなるし、
       自己の成長のためにプラスになるものだし自信にもなる。
       Architectというゴールを設定し、自分の持っている知識を
         相手に落とし込む側になるためのステップとして生かしたい」

5. 全てを通して感じたこと・そして私のこれからのこと

今回のパネルディスカッションを通して総合的に感じたものは
いつもみたいに箇条書きでまとめる自信がありません。

「専門的な知識・学び」という素地からどのような未来を描く?
この永遠のテーマのようなものは、何度もいろんな方の事例を通して
知る時間があるととても有意義なものになるのは間違いないし、
「参考になった」というライトな感想でも全然構わないものでもあり…。
性差という部分で男性と担うものが異なることがハンディとならないように
家庭の有る無し関係なく・社会と確実に繋がるために必要なことについても
その時その時の時流によって異なるから、ここに正解を求めるのではなく
「今その時に感じたもの」「必要なもの」が自分の持っている答えと
似ていたり合っているか?を確認するだけでも十分に意味と価値がある。
そう感じたし、立ち止まる日が来た「その時」にTrailblazer達の言葉から
受け取ったメッセージが色々な形で人と繋がっていくんだと思いました。

最後に。
ご紹介をしていなかったもう一つのこの質問について。

Developer 栄木さんへの質問 2
 標準機能を活用するというSalesforceの大切にしている部分を踏まえて
 将来Salesforceのdevとしてのビジョンはある?

実はこの問い、私が確か事前に質問をしたものだったと思います。

すごくストレートな質問をしちゃったんですけど(笑)
Salesforceのコードを書ける先達の方々が「標準機能が大事!尊い!!」
「コード書かなくてもいい開発・組織改修をする」などなど
コードは書かない構築という言葉を耳にすることが界隈で多くあって。
Adminの場合は、先述のようなコミュニケーション能力の部分や
標準の機能をきちんと理解しよう・という正攻法的な学びがしやすい
けど
プログラムたくさん書ける方達ってそしたら何目指して次進むんだろ?と
切り口が全然違う入口のDevの方にとって、標準機能の存在っていうものは
全然感じ方が違うんじゃないか?
という私が同じ気持ちになり得ない方の
そんな世界がなんだか知りたくてそういう質問を投げてみました。

素朴だけど深い質問を受けて、栄木さんはこのように答えました。

栄木さん:    「devはいろんな選択肢を持てる強みを大切にできる。
       自分は広い視野で会話ができるゼネラリストを目指しており
       柔軟に会話が出来、お客様ともっと丁寧に向き合いながら
       社内の人達とコミュニケーションを取りながら前へ進める
       私はそんな新しいdevになりたいと考えている」

彼女の答えを聞いてすごく嬉しい気持ちになりました。

私は、かねてよりいろんな方に事あるごとにこう言っています。
「私は”コードを書かなくても、標準機能だけでここまでできるよ!”
そこにちゃんと裏付けを添えてきちんと語れるための開発の知識が欲しい」

そして私にはこんな思いが現職にいる頃からあります。
それは、Admin・Devの役割にこだわらずに・とにかく垣根なしで
私はSalesforceに携わるのであればそういう部分を大切にしながら
ユーザ・パートナー様といい関係を築きながらSalesforceを通して
学びながらきちんとキャリアを積みたいという思いです。

だから「おんなじだった!同じことを思っていらっしゃるんだ…」
すごく安心もしましたし、繋がっているんだ!ととても嬉しかったのです。
なんのことはない、思っていること・目指している「やりたいこと」が
キャリアの入口が異なっていてもおんなじなんだ!と感じられました。

そして個人的な話となって恐縮なのですが、
冒頭でお話をさせていただきましたが転職活動は6月後半に始めました。

転職活動を行うにあたり、キャリアの棚卸と自己分析も行っていく中で
改めて職務経歴書で落とし込むと「器用貧乏や…」と落ち込みました。

幅広く仕事をさせてもらった環境の中だったとはいえ、一貫性がないし
でもそれぞれそれなりに結果も出してるけど難しいな…と悩んでいた中、
棚卸のお手伝いをいただいた転職エージェントのご担当の方に
「どんなキャリアを描いていくか、どうなりたいかという部分で
あなたに向いているのは…これまでの実績で行くと秘書のお仕事とか。
それにスペシャリストではなくて、ゼネラリストのタイプ。
これって決して器用貧乏という後ろ向きなものではないんですよ。
同じプロでも広い視野を持って働けるゼネラリストの特性は武器だし
転職活動でもそういう部分を極めていくような仕事ができるところで
あなたの能力は発揮されると思います」
かなり具体的なことを添えながらこれまでのキャリアを踏まえながら
具体的に分かりやすくアドバイスをいただいていたのです。

だからこそ菜緒子さんのあの回答は本当にタイムリーでしたし
自分自身の今後のキャリアで目指すべき部分でぴったり繋がりました。
そして勇気をいただきました。ありがとうございました。

そして冒頭のパートナー様達からの問いの答えにもなりますが
そんな転職活動の結果ですが、7月の後半におかげさまでご縁をいただき
Salesforceのユーザ企業のAdminとしてキャリアを積ませていただきます。
(これまでいた業種とは異なりますが、現職で培った経験が活きそうです)

Adminを起点としたSalesforceシステムを通したゼネラリストとなるべく
あの時間で感じたことを大切にしながら道を切り拓きたいです。
みなさま、引き続き宜しくお願いいたします。


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