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宝石の人工的処理の種類

天然石の見た目を良くするため、いくつかの方法で人工的に処理を行うことがあります。

◆熱処理
熱を加え、石の色を変化させて、明度や透明度を上げる処理。

◆含侵(がんしん)処理
色を良くしたり、ひびや傷を埋めるために無色のオイルや樹脂に石を漬け込む処理。

◆放射線照射
石は放射線を浴びると変色する性質があり、自然界ではとてつもなく長くかかる変化を、人工的にわずか数時間で行う処理。

◆着色
天然の着色成分や顔料を添付させること。色剤や染色剤などを使った「染色」とは区別をします。


【化粧と整形】

宝石の処理は大きく分けると、

①天然石の本来の美しさを引き出すもの。
②天然石を強制的に美しくするもの。

の二つがあります。
これらはよく人に例え、
①化粧
②整形
とイメージされたりもします。

市場の宝石でも①の処理は多く行われています。
また、きちんと公開されているのであれば②の処理も手に入れやすい金額となり、魅力的な宝石と考えられます。
事実が伝えられ、購入する側が納得しているのであれば、それぞれの価値観で宝石を楽しまれるのが良いかと思います。

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