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『闘うプレー』を正す。

闘え!!

ってよく育成年代の試合を見ていると聞くワードではあります。

実際に闘うってなに?

おそらく「球際に強くいく」って答えると思います。

それは間違いなく正解の一つです。

でも他にも答えがあって

『勝つためのプレーの選択』をすること。

自分自身現役の時は球際でガツガツ当たる選手でした。

自分より体の大きい選手たちを軒並み吹っ飛ばしてましたし。
(吹っ飛ばすコツを教えて欲しい方は教えます。)

だからこそ感じるんです。

闘うって球際でやる事だけじゃないって。
それで言ったら闘う土俵に立ててない選手もいるので。

大きく2つに分けて説明します。

①闘うというのが勝つためのプレーの選択であるということ。

②球際で闘うを間違った解釈してる

では①から。

①闘うというのが勝つためのプレーの選択であるということ

<1−1守備編>
例えばどうしても体の弱い選手がいます。

その選手は考えた結果、ぶつかりあわないでボールを奪えるようになりました。

これは闘えてないって事ですか?

自分は違うと解釈しています。

ぶつかり合いで勝とうが、他の局面で奪おうがボールを奪う事には変わりありません。

むしろぶつかり合わない方が体力的なロスと無駄な怪我の防止にもなります。

実際自分は日本ではぶつかり合う選手でしたが、海外行ってからはぶつからないで奪う選手になりました。

2015年に取ってもらったデータではパスカットの方がぶつかって奪う回数の2倍だったそうです。

それでも「闘う選手」として認定されていました。

結局、ボールが奪える=闘える、って解釈で良いんですよね。

もちろん自分が奪うのもそうですし、チーム全体で奪えるようにコーチングできる選手も闘えてますよね。

<1−2攻撃編>

話を変えましょう。

ぶつかり合いだけでなく、オフェンスでもそうです。

ゴリゴリぶつけるだけが闘う選手ではないはずです。

自分の中でのオフェンスで闘う選手のイメージは

『ゴールに直結するプレーができる選手』

です。

FCカラストに面白い選手がいました。

左利きで体が細くて技術はあるのにゴールに直結するプレーができないし、ボールを奪えない選手。

2020年に初めて監督をやった時の印象はそんな感じ。

その年の最後に帯同した練習試合で急にゴールに向かうプレーが増え始めるように。

その後FCカラストと関わる期間が空きましたが、2021年にまた見始めたらまた昔に戻ってました。

しかしまた途中から自分が定義する『闘う選手』になって、公式戦で何点も大事な得点を取るようになり、たぶん本人がやるとも思ってなかったゼロトップまでやるチームの核に成長しました。

今年は開幕戦で点を取って書いてあったかな?

この選手は決してゴリゴリの選手ではありません。

でもゴールに直結するようなパス、ドリブル、シュートを選択できます。

こういう選手を闘えるって呼ばなかったらどう定義するんですか?

チームを勝たせるために非常に大事な選手です。

もちろんゴリゴリで体使ってボールを収めてくれる選手も助かります。

ハードワークしてスペースにロングランをできるような選手も貴重です。

だからこそフィジカルの部分だけで考えてはいけないです。

②球際で闘うを間違った解釈してる

では闘うは球際だ! って強く信じ込んでる方たちに向けても書きます。

そもそも「闘う土俵」に立ってない時に闘えとか言ってませんか?

どういうことか。
球際に行くまでボールホルダーに寄せられてますか?

正直大半が寄せられてません。

だから「闘うは球際で」というそもそもができてないんです。

それを無理矢理寄せに行ってかわされる・・・。
よくこの光景みませんか?

だから言いたいです。

適切な距離でアプローチができていますか?
できてないなら指導はまずそこから。

なんでもかんでも突っ込めばいいってものでもないです。

だからゴールまで体張れ!って言葉も好きではないです。

そもそも寄せてないじゃんって話なので。

結果だけ見てはいけません。

まとめ

今指導している大学も高校もそうですが、まだこの部分は全くできてません。

これが出来てやっと『闘うチーム』になります。

この簡単な事が出来るか出来ないかで結果は大きく変わります。

だって途中まではやらないチームが多いですから。


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