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正解は本人のみぞ知る。

初投稿となる今回は、

"TrashTalkingTheory"

を聴いた感想を書きたいと思う。

まだの方はすぐにでも聴いてほしいが、昇格組の良い点や課題、三河vs富山の評価、千葉vs東京の展望、レフェリー問題…といった様々なことを扱われていた。

その中でも特に気になった「比江島評価論争」について、自分なりに考えてみた。読みにくくて申し訳ないが、ぜひ最後まで読んでみてほしい。

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この論争はある方のツイートが発端で熱を帯びたものだが、そもそもこれは比江島選手が三河からの移籍を発表したときからずっと続いてきた。
宇都宮へ移籍直後にオーストラリア挑戦を発表(結果は知っての通り)。帰国後そのまま宇都宮に加入し、今季で3年目を迎える。

比留木さんが比江島選手をどう見ているか、どうあってほしいと思っているかは実際に聴いてもらうとしよう。私の比江島選手に対する率直な意見は「宇都宮のエースになれ」ということだけである。ロールプレイヤーに収まれでもなく、(この言い方が適切かは分からないが)非強豪チームのエースになれでもなく。1つ1つ説明しよう。

①OF能力…この点に関しては申し分ない。シュート・ドリブル・パス全てにおいて高い技術がある。身体能力が関係してくるところが多い分、年齢と上手く付き合っていってほしいと思う。

②OF選択力…まず宇都宮の選手であるという基準から言えば今のままでも十分だ。チームルールも定着しており、簡単なミスもとても少なくなった。
そしておそらくこちらがよく議論となる点だと思うが、いち選手として見るならもう少し数字がほしい。チーム戦術からしてボール保持の回数はそんなに増えないだろう。となると、早い判断から確率をもっと上げて確実に数字に表してもらうしかない。

③DF全般…正直もうかなり満足している。チームDFのルールも徹底されたが、何より対人DFが格段に向上した。重心が下がり反応も良くなり、予測・判断能力も向上して守備範囲が広がった。欲を言うなら、ふとした時の余計なハンドチェックを無くすことができれば相手がもっと嫌がる選手になれると思う。

私の意見に最も重要のは②である。宇都宮はタイムシェアの多いチームだが、
「タイムシェア = ラストショットシェア」
ではない。
当然のことながら、HCはここぞの場面では最も確率の高い選択をする。その第一候補に入りきれるかは自分次第のはずだ。宇都宮は現状、4強と呼ばれる強豪チームである。どのチームでもエースになるのは簡単ではないが、どうせなるならより厳しい環境で掴み獲ってこそ価値があるのではないだろうか。
厳しい言い方かもしれないが、比江島選手はまだチームルールを変えさせるほどのインパクトは残せていない。チームは常に勝ち切ることを目標にしている。それを達成するには自分を使うしかない、戦術を変えるしか道はない、と思わせるほどのインパクトを今後残していってほしいと思う。

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(ここまでダラダラと書いて申し訳ないが、)なぜ今回のタイトルを「正解は本人のみぞ知る。」にしたかについて書きたいと思う。

今回いろいろな人の意見をネットで見た。宇都宮ファンの意見、他チームブースターの意見、比江島選手個人が好きな人の意見、皆が様々な角度や論点を主軸として発信していた。それぞれが自らの意見を持つことは素晴らしいことだ。しかし、自分の意見が正しい、なんとしても押し通したい、という過剰な思いが望まぬ衝突を生んでしまっているようにも見えた。

欅坂46の「誰がその鐘を鳴らすのか?」という曲の中にこんなフレーズがある。

「際限のない自己主張は ただのノイズでしかない」

議論というのは他人の意見を聞き、一度全てを自分の中に吸収してから始まるものだと思う。ほんの少しでいいから、自分の話じゃなく他人の話、聴いてみてほしい。心に余裕を作って耳を傾けたら新たな発見ができるはずだ。

そして、比江島選手は自らの意思で今のチームを選び、バスケをしているのである。何も、罰を受けて所属しているのではない。(これは全選手に言えることだが)
他チームに移籍すべき、などと第三者が口出しすること自体がお門違いなのである。我々は応援者である。応援者にできることはたった1つ。それを忘れてはならない。

自分の今いる位置が正しいのか。
正解は本人のみぞ知る。

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