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世界よ、これがサンガスタジアム by KYOCERAだ!

 京都府が建設した府立京都スタジアムが1月11日に竣工式を迎えた。このスタジアムは開業当初から命名権が付けられるスタジアムとなり、「サンガスタジアム by KYOCERA(略称・サンガS)」となる(たぶんフクダ電子アリーナ以来2例目)。そして翌12日、京都サンガのキックオフレセプション(平たく言えばシーズンパスの下見会)が開催された。写真では散々見てきたが、実際に体験してわかることがある。結論から言えば、最&高のひとことだった。

まずは外観チェック

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 全体の外観は、亀岡駅の北口のテラスから眺めてみよう。見えているのはメインスタンド側だ。全体的に黒っぽく、木(もく)ルーバーがいい感じに和風テイストを漂わせる。いわゆるコンクリむき出しの公共施設感は皆無。

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 実は重機が整地してる場所はホテルが建設されることになっている。ということは、駅側からの外観が見られるのは今だけ。建物に隠れてしまうのはあまりに惜しいが、スタジアムを中心としていろんな施設が建ち並ぶことがやはり理想だ。

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 駅からスタジアムまでの間は広場を整備中。一番北側には遊具なんかもある。なお広場には地元のマルシェが開かれる予定(スタグルとは別物)。2月9日のセレッソ大阪とのプレシーズンマッチでは京都府の食材を使った「京都食べ尽くしフェス」が開催される。

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 スタジアムの北側。最新のスタジアムながら黒をベースとしているためシックな印象だ。バックスタンド側にはこの階段を登って2階コンコースに入る。階段の下にはトイレと自販機がある。

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 スタジアム全体の外観を見られるもうひとつのスポットが東側の保津橋の上から。それなりにスケール感はあるが、不思議と威圧感はない。なお、遠回りにはなるがこの保津橋を渡ることで駅の南口にアプローチできる。慣れればそんなに遠くはない。

付帯施設は既にオープン

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 スタジアムの北~東側の1階には「麒麟がくる京都大河ドラマ館」と「クライミングジム」という2つの施設が1月11日にオープンした。大河ドラマは諸事情により放映開始待ちだが、ドラマが注目されればこの施設も注目される(はず)。隣接して光秀グッズをを集めた「光秀大河物産館」がある。光秀にちなむ土産物の他、戦国武将グッズなどがあった。何年か前、鹿児島の「西郷どん大河ドラマ館」に行ったことがあるが、比べると広いけど商品数は鹿児島の方が多かった印象を受けた。

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 バックスタンドの下はクライミングジムの「グラビティリサーチ サンガスタジアムbyKYOCERA」になっている。ガラス貼りで結構たくさんの人がクライミングウォールに挑戦していた。日本で唯一屋内でボルダリング、リード、スピードの3種目ができる施設だとか。スポーツクライミング界がザワついてるのかは知らないが、とりあえず今月中は入会料無料との情報も耳にしたので、興味がある人はチャレンジしてみては?

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 フードコートは一部店舗のみのオープンとのことだったが、1店舗+お弁当販売のみでまだガランとしていた。広さは結構ある。2月9日のこけら落としの時には店舗は増えてるのだろうか。それにしても、このフードコート、スタジアム内コンコース(スタグル)、駅北広場のマルシェと、大きく3箇所に飲食ブースが展開することになるのだが、食い物の供給過多にならないだろうか。京都市内とはひと味違う丹波の食文化を発信してもらいたい。

スタジアム内部に潜入(メインスタンド)

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 受付をすませ、いよいよスタジアム内に。参加者は一同ピッチサイドからメインスタンドに集められ、京都サンガの伊藤社長による“スタジアム完成に寄せる“お言葉”と簡単な“所信表明”があった。目標はJ2優勝である、と。しかし、メインスタンドからの眺めがあまりにも素晴らしく、話が頭に入ってこなかった。写真で見るよりも圧倒的にピッチが近いのだ。

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ピッチサイドに立つ伊藤社長を望遠レンズで撮るとこの距離感。

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 メインスタンド最前列中央には、なんと透明屋根越しにベンチの真上という席もある。席種としては「エキサイティングシート」で、一般販売され席では最もエクスペンシブ。しかしここはびっくりするような視界である。試合中常に選手&コーチングスタッフを眺めてられる…のだが、ウォーミングアップゾーンは屋内にある。

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 メインスタンドの南寄りからの視界。スタンドは全て屋根で覆われ、箱として完全に密閉されている。コーナー上端に一部ガラス貼りがあるが、開け放たれている訳ではない。なので声援は相当響くと予想される。「閉じた」スタジアムであるため周囲の風景はほぼ見えず、競技に没入できる。この一角は牛松山がちょこっと見える。

いざバックスタンドへ

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 メインスタンドからスタジアム内をバックスタンドへと移動。今回は1層目の上にあるコンコースをぐるりと回った。実際にはインナーコンコースには境界が作られて、外部コンコースに出て移動することになるはず。インナーコンコースの広さは写真の通り。トイレが連続して配置され、ところどころに売店もあった。スタグルは外部コンコースにケータリングカーを停める方式。今回は外部コンコースに出られなかったが、さほど広くはない。試合時にどれくらいの混み具合になるのかはこけらおとしマッチでチェックしたい。

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 バックスタンド1層目最上部から。写真だとなんだかなだらかに見えるが、実際はもっと見やすい。上部はせり出してきてる2層目。写真ほど圧迫感はない。コンコースやトイレに近く、とにかく動きやすさを重視するならここ。

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 バックスタンド1層目最前列。黒いのは帯状電光ボード。メインよりも1mタッチラインまで近い。アングルが低いので全体を見やすいとは思わないが、臨場感はこれ以上の席はない。選手の写真を撮りたい方と、副審マニアの方には特におすすめ。

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バックスタンド最前列。手すりより帯状電光ボードの方が高かったりする。

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 バックスタンド2層目へ上がる(この日は立ち入り制限のためサイドスタンド経由という導線)。最前列は「全体の見渡しやすさ」+「ピッチからの近さ」を兼ね備えた席だ。ここは絶対人気になると断言する。今回は残念ながら中央付近は立ち入り禁止だったものの、たぶん2層目最前列中央は最も見やすい席だと思う。

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 2層目最上段、つまりピッチから一番遠い席でもこの距離感。おそらく西京極だと最前列相当。高さもあるので「最上段でじっくり見たい派」ならばここに住みたいほど。背後が壁なのですみっコぐらし感ハンパないが、孤独の観戦者にとっては逆にありがたい。

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 バックスタンド2層目の斜度は確か32°。ミクスタとか駅前スタ、パナスタ、豊田スタなんかに比べると全然緩いのでちょっぴり不満だったが、座ってみたらオールオッケーだった。

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バックスタンド2層目からホームゴール裏方面。斜度の感じがよくわかる。

サイドスタンドいわゆるゴール裏

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 ホームゴール裏2階席へ。今回は一旦コンコースに降りず、そのままバックスタンドから横移動したのだが、これがかなり狭い通路だった。向こうから人がくるとすれ違えないくらい。また、座席部分は実際に着席しているところを通り抜けるのはほぼ無理。ゴール裏の最上部まで上がっていくと、実はバックスタンドよりも高い。最も天空に近い視角が味わえるのだ。ワールドカップロシア大会では縦方向の戦術カメラが注目されたが、あれに近い感覚でゲームを楽しめる(はず)。熱く応援したい人は1層目に行こう。

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 こちらはアウェイ側のバックスタンド1層目。ということはここがアウェイチームのファン・サポーターが応援するビジターシートとなる。なお、今季はアウェイは1層目だけで、2層目はホーム側のお席となる。J1だと区域も変わるのかな、ちょっと試してみたいからJ1に昇格させておくれ。

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 アウェイゴール裏を横から見るとこんな感じ。この部分だけ透過屋根になってるので雰囲気が違って、幾分明るい。なお背後はJR嵯峨野線の線路になっている。神戸(ノエスタ)のように片方だけ音響がよろしくない(防音のため)とか、そういうことはないと思うが。

その他もろもろ

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 メインスタンド上部はVIPラウンジ(ガラスの向こう)でそちらを利用される方用の革張り席がある。一般に販売されないようなので、誰か招待してほしい。無償でルポ書くから。

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 座席は全席ドリンクホルダー付き。600mlのペットボトルも悠々のサイズ。水筒とかもスリムなやつなら入ると思う。荷物掛けも付いていてレジ袋ひっかけるのにちょうどいいけど、亀岡市は条例でレジ袋禁止だったわ。座席の幅は普通だったが、前後はちょっと狭い。175cm以上の方だと膝が当たると思う。荷物はなるべくコンパクトにするように心がけよう…。

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 見学後、コーヒーをいただいたスペースがちょうどサイドスタンド下で、その通風孔がこちら。風、通るのかしら?

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 今回の完成したスタジアムを訪れた感想をまとめてみると、「どの席でも見やすい」「ほどよいコンパクトさで臨場感がある」「全面屋根で快適に観戦できる」「しっかり閉じてて劇場化しやすそう」「とにかく駅から近い」…一方、観衆が座席に座った時に動きにくそうなのはちょっと懸念点。コンコースやスタグルの運用は2月9日までわからない。おそらくたくさん問題点も出てくるはず。問題点を検証していくには時間もかかるだろう。開幕を2節に回したのもそのせいだろうか。不安点もあるが、ここでサッカーを見られると思うと、胸の高鳴りは静まらず、いつしか高らかなファンファーレとなる。ところでこけら落としまでに京都府の寄付者向けの内覧会もあるけど、それって意味あるのかな…。

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新しい道を模索中。
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