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【りむすびnext③】挙式は?家事は?生活費は?50歳再婚のカタチ

さて、二度目の結婚となると、挙式は?指輪は?家計は? などなど、気になることもあるかと。ここで結婚に伴うもろもろの情報のシェアを。子どもと暮らさない再婚を考えている方へ、ご参考にできそうなことがあれば幸いです。

|挙式や食事会

悩むまでもなく行いませんでした。おたがい親が高齢なこと、両家顔合わせをする必要性は感じられなかったので、それぞれの両親や子どもに別の日を設定して食事をするなどしてご挨拶しました。
今更この年齢で、親に「この人と結婚していいですか?」と承諾を得るものでもないですしね。ちなみに挨拶をしたのは入籍後でした。
子どもへの紹介については、ストーリーがあるので別の記事立てしますね。

挙式の代わりに、私の希望で記念にウェディングフォトを撮ることにしました。

タキシードにフォーマルドレスというよりは、カジュアルにTシャツ+ジャケット、ドレス+スニーカーみたいなのをイメージしていて、ちょうどカジュアルさが合致していたのとお手頃だったのとでこちらのフォトスタジオに即決でした。
入籍翌日、私の誕生日である3月4日に撮影。そう、この日で50歳でした。

200枚ほど撮ってくれて100枚くらい納品だったかな?(たぶん)。前半は指定のポーズ、後半は自由なスタイルで撮ってくださいました。ヘアメイク付だったのもノー準備で行けるので◎◎◎でした。

ちなみに彼のスーツはユニクロ、私のドレスはなもなきファストファッションで以前購入してたものを着用。初婚のときは、ドレスを何十万も出してオーダーしてつくってもらったけど、全然そんな欲もなく「あるもの使えてラッキー!」でした。

撮影のために買い足したのは彼の白Tのみ。当時は一緒に住んでいなかったので「白いTシャツ買っておいてね」と頼んでおいたら、どれにすればいいかわからなかったと3枚も似たようなものを買ってきていました。このあたりから、一周まわって可愛らしさを感じるようになってくるわけです。

|指輪

りむすびの団体名にちなんで「むすぶ」というワードが絡んでるといいなと思い、「結婚指輪 むすぶ」かなにかで検索して出てきたのがコチラ。

“katamu”「かたむ」とは「固む」と書き、固いの他に、かたく守る、かたく誓う、しっかりと結ぶ、という意味をもっています。
私たちは「木の芽風(このめかぜ)」というデザインにしました。
ウェディングフォトと同日にオーダーしに行き、出来上がったのは3月末。
付け心地がとてもよくすっかり体の一部に。よく考えたら結婚指輪って究極のお揃いグッズですね。

|住まい

彼の家に住むことを私が望んだので、なにももめずにすんなり決まりましたが、
事前に選択肢をあげてみたりはしました。
選択肢としては3つ。
1あらたな場所に住む
2彼の家に住む
3私の家に住む
彼としては、彼の家に私が住むことを嫌であれば、新しいところに住もうと言ってくれていました。が、私がすごく彼の家を気に入ったので2に決まりました。

この点は再婚となるとお互い譲れないことがあったりして意向があわないこともありえますよね。両者が相手のことを思い、自分の思いを伝えちょうどいい折り合い地点をさぐることができるふたりか、最初に試される場面かもしれません。
住む場所へのこだわりが一番なのか、相手と一緒にいたいことが大事なのかなどプライオリティを自分の中で決めておくのも大事ですね。

幸い、自然豊かなこの場所で私自身とても居心地良く過ごしているわけですが、どちらかが住み続けていた家にどちらかが身を寄せる場合のコツとして、
・家主側がマイルールを押し付けない
・引っ越してきた側が家主のように過ごせる
がポイントになると感じています。

引っ越してきた側は外部環境も家の動線も全て変わり借りてきた猫状態なわけですよね。知らず知らずのうちに疲れがたまってきたりするものです。そこに輪をかけて、やり方を指示されると居心地が悪くなるだろうなと。
彼の場合は、私に自由に過ごさせてくれるのはもちろんのこと、「書斎借りてもいいかなぁ」と、どっちが家主ですか?なスタンスで私に確認をしてきてくれたり。
家主側が謙虚にいてくれることで、のびのびと過ごさせてもらえ、さらに居心地がよくなり、家も環境も大好きになるというよい循環が生まれていったと感じます。

一方で、家のことを全部わかっている家主側はふたりの生活が軌道に乗るまで人数が増えた分やることが増える可能性があります。
一緒に暮らすことへの喜びと引き換えに、初期は見えずらい負担がお互いにあるであろうことを相手の立場に立って想像し意識しておくのも大事だなと。

また、外部環境という意味では、ご近所に早めのタイミングで一緒に挨拶にいく。きちんと「再婚しました。妻です。」みたいに紹介してくれる。
そんな配慮により地域にもなじみ、引っ越して早々にすっかり「わたしんち」になっていて、もともと住んでいた息子が住む家が実家のような感覚になっています。

|家事分担は?  

生活スタイルに合わせて自然とやれることが見えてきました。
彼は会社員で平日日中不在で夜20-21時帰宅、私は基本リモートで自宅。
なので基本は私が食材を買う&お夕飯係。ゴミ出し、お風呂洗ったりお夕飯の片付けは彼。洗濯は乾燥機付、掃除はルンバ。食器は食洗機なので他は特になし。

家全体の掃除は土日に一緒に。といっても私は掃除機をかける彼の後ろをついていって拭き掃除だけ。アイロンがけは彼。土日の買い出しや食事は一緒につくるといったかんじです。あれ?こんなにやることなかったっけ?と思うくらい負担なく過ごしています。

彼はA型、私はO型。私が見えていないところで彼がやってくれていることも多いはずなので、せめて見えること気づけることはやろうと思うようにしてます。
なんというか、「楽をしたいから相手にやってもらう」とかではなく、ふたりが効率よく快適に暮らせるためにお互いができることをふたりのためにやっているという循環ができている感覚です。

食事については、お互い食の嗜好や食べ方が似ているのも良かったです。お酒は週末少しだけ、野菜が好き。朝しっかり食べたい。飲酒の有無=生活スタイルにもろに響くのでここは似ている方がベターかもしれません。

健康志向は彼の方が秀でていて、朝食には小豆入り玄米、20種類以上の野菜の煮込み。私ももれなくいただいています。最初は味付けなしで驚きましたが、今では野菜から出る旨みがとても贅沢で美味しくて。
加えて、私はナッツとレーズンを入れたパンをホームベーカリーに仕込み、焼きたてのパンの香りで起きる至福を毎日味わう。コーヒーも、私はカプセル式のコーヒーメーカーを使っていたのですが、彼は豆を挽くタイプ。どちらも違った美味しさで気分で使い分けています。

ふりかえれば、結婚してから外食ほぼなし、お惣菜一切なし。息子と暮らしていた時よりも品目も増え料理も楽しくなり、私も明らかに食生活の質があがり内面から健康になれています。

|法律婚による手続き

さて、手続きのことも少し触れておきます。
法律婚or事実婚という選択肢があるなか、彼も私も断然法律婚派でした。夫婦として家族としてのある種覚悟というか責任感というか、そのあたりをコミットできる気がして。
ただ、それに伴う姓の変更手続きは頭で考えるだけで気重に。特に経営者は法人もなにからなにまで変えなくてはなりません。
こうなったら仕事モード。納期を決めてTODOリストでタスク管理。たしかにやることの数は多いけれどひとつひとつ時間は要しても頭は要さないので、ブルドーザーのように一気に手続きを済ませました。

法人の方は登記から税務署から年金事務所から認証を受けた省庁から、割と煩雑ではありましたが、専門家のお知恵を借りながらアウトソーシングし無事完了。

ただ、ひとつこれを書くと藪蛇ではありますが、現在法人の登記簿には代表の個人情報が掲載されてしまいます。今年の法改正で株式会社の代表の個人情報は掲載が義務にならなくなったものの他の法人格はまだ記載されたまま。どこに引っ越したかなど隠しきれないのが経営者の悩みどころではあります。早いとこ全法人格に適用してほしいところ、これは切に願います。

|生活費

これ、なにげに気になりませんか。これからマイホームを買うわけでも子どもを産むわけでもない、それぞれ子どももいてそれぞれ自活してきた人同士が50代で再婚した際の家計をどうするか。
私たちの場合、すごくよかったのが、彼はまっさきに口火を切って「生活費なんだけど、家族カードをつくるのは入籍してからじゃないとつくれないからちょっと待っててね」と結婚する前から「家族カード」というワードを出してくれたんですよね。

なんというか、「家族」として一緒の家計で運命をともにしようという思いが伝わってきてすごーく嬉しかったことを覚えています。あと、自発的に源泉徴収票を見せてくれたのも信頼してくれているんだという喜びと安心につながりました。

公共料金やらなにやらの引き落としはすでに彼の方なので、私からは「毎月いくらって決めて渡すのはどう?」と提案しました。
すると、「結局おなじお財布だから、それもなんだか変な感じだね」となり、結果として、彼は生活担当。公共料金や食費などこれまで彼がひとりで暮らしている際に払っていたものなど。
そして、私は「彩り担当」。たとえば、お洋服や靴、両親へのプレゼント、外食、レジャーなど、生活が豊かになる+αなもの。
といった感じでそんなかんじでざっくり分担することになりました。クルマなど大きな買い物などはその都度相談しようねということになっています。

3ヶ月ほど経った時に、もし私が一緒に暮らすことでものすごく出費が増えたとかだったらよくないので、「このままでよいか、変えたほうがよいかんじか」を彼に尋ねると「私が機嫌良く過ごしてくれるならそんなことどうでもいいよ」と。
そんなふうに言ってくれる彼へ、もっともっと愛情(プライスレス!)を注ごうと思えて、結果してここでも良い循環がめぐっていくのでした。

結論としては、男がとか女がとか性差を言う時代ではないですが、夫婦になったら家族になったら「家計は一緒だよ」方針を男性が示してくれると、安堵感に包まれて相手のことをもっと大切にしたい!と思えるものだと私は感じました。
「どっちが出す?」みたいな不要なこぜりあいもなくなりますし、ふたりでひとつみたいな感覚でいられるので、一緒に贅沢も節約もしやすくなって、心を豊かにするためにお金を使うことを楽しめると思います。
あっ、ちなみに子どもの養育費用はそれぞれです。

人によって価値観は違うと思うのでなにが正解かはありませんが、お互い自立しているふたりでありながらも、私個人としては、「お財布は一緒」スタイルは可視化できる愛情表現のひとつだなと感じています。昭和かな。昭和だよ。

以上、50代再婚のこまごましつつも大切な決め事系の回でした。まだまだ書き留めたいことはたくさん。次は、子どもへの紹介的なトピックを書きましょう。

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