見出し画像

親の紛争に子どもを巻き込まないために 面会交流支援の現状と課題|ロースクール生への講義を経て

よきご縁があり、中央大学法科大学院にて講義をさせていただきました。

「ー親の紛争に子どもを巻き込まないためにー 面会交流支援の現状と課題」
と題しまして、今後、弁護士などになるであろうロースクール生のみなさんに向けて、
・面会交流支援の現場の様子、どんなことをするのか
・なぜ、面会交流支援が必要なのか。どのような夫婦が利用するのか
・面会交流あるある問題
・弁護士へ依頼してくる同居親、別居親はどのような心情か
・親同士の対立構造、なぜ悪化していくのか
・親の紛争に巻き込まれ空気を読む子どもも気持ちとは
・共同養育は話し合いの時点から始まっている!
・子どもは親が争うことを望んでいない。であれば支援者がすべきことは?
・夫婦の葛藤をさげるための同居親、別居親に向けたアドバイスのコツ
・弁護士と第三者機関の役割分担、こうやって協力するとうまくいく
・事例紹介をいくつか 

(箇条書きにしても書ききれない・・)
といった内容をギュッと濃縮して50分お話してまいりました。
得意の早口でしたので、内容的には倍近いボリュームはあったのではないでしょうか。生徒のみなさん、しっかりついてきてくれました。

スクリーンショット 2022-01-12 14.16.50



生徒の皆さん関心深く聞いてくださり、質問をしてくれたり、講義終了後にも質問や話に来てくれる生徒さんも。お役に立てたようでよかったです。


未来の司法関係者になるみなさんに向けて私が一番伝えたかったのはコレ↓

スクリーンショット 2022-01-12 14.17.03


依頼者の希望を叶えることが弁護士のミッションかもしれません。
ただ、子どもがいる場合の夫婦問題は、「離婚しました!あなたが勝ちです。おめでとうございます。はい終了です。」とはいきません。
そもそも、親同士で勝ち負けって子どもが望んでいることではないですものね。

条件には必ず感情が乗っています。であれば、まず感情面での葛藤を下げる方が結果して条件闘争が長期化しないのでは?と思わないではいられません。

離婚しても親子関係のみならず、親同士の関係も続いていくわけですから、できるかぎり争わないかたちでの協議をファシリテートする立場であってほしい、そんな思いを伝え、そう願うばかりです。


いずれ今日の受講生さんたちが弁護士として巣立ち、面会交流の依頼があった際に、「ロースクールでこんな話聞いたな。依頼人の思いどおりにするだけではなく子どものことも考えてアドバイスしよう。アドバイスに耳を傾けてもらえるためには依頼人への共感。信頼関係を築いた上で、相手を負かすことがすべてではなく依頼者自身ができることを一緒に考えていこう。」と思い出してもらえればなによりです。

この場を借りて、貴重な機会をいただきありがとうございました。ご受講くださった皆様もありがとうございました。



*別居離婚後の面会交流でお悩みの方、お一人で悩まずにご相談くださいね*


よろしければサポートをお願いします。いただいたサポート費用は共同養育普及に活用させていただきます!