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円滑な面会交流に向けた弁護士との役割分担

こんにちは。しばはしです。4連休いかがお過ごしでしたか。
東京は緊急事態宣言下ではありますが、この連休も感染予防をしながら、共同養育コンサルタントやアシスタントが面会交流のサポートをさせていただきました。試行面会含め、ほとんどのご家庭がキャンセルなく大切な親子交流の時間を過ごされました。


さて、面会交流支援をしているなかで常々感じることが。脳内を書き留めます。

りむすびは、物理的なお子さんの引き受け渡しや付き添いといった面会交流支援を行うだけではなく、共同養育実践に向けた父母のカウンセリングをメインとし、親同士の葛藤を下げることを重んじた面会交流サポートを行っています。

そんななか、ご依頼者はもちろんのこと、その先にいる弁護士と風通しよく情報共有し、連携・協力・役割分担ができると、迅速にかつ円滑に面会交流が実施でき、さらには拡充もしやすくなると感じています。


実際、よくあるのが試行面会の際の役割分担。
どこまでを調停で決めて、どこから第三者機関の調整になるのかについて、「何を決めておけばよいですか」と、ご依頼者や弁護士からご質問を受けることが多々あります。

第三者機関は交渉ができないので、面会交流のエリア、時間、費用負担、支援方法(付き添いor引き渡し)は調停内で決めていただくことになるわけですが、それ以外の細かなこと、たとえばプレゼントやお手紙を渡すことの可否、写真撮影の可否など、いわゆる同居親の感情による判断になるような条件について、どこまで調停で調整し、どこからりむすびが介入していいのか、という点については、各ご家庭によってファジーだったりします。


また、初回の試行面会の時間は調停内で決めていただくとしても、では次回どうするかについては、面会交流の現場に立ち会っている立場として、「次はもう少し長い時間でも良いのでは?」「食事をはさんでみてもよいのでは?」「こういう点を改善するとよいのでは?」など、ご提案していきたい思いもあります。ただ、交渉はできない立場でもあります。


弁護士は片側の依頼者とのやりとりになる一方で、第三者機関は父母両方と関わる機会があり、とりわけりむすびはカウンセリングを重んじているため、父母の葛藤や相手に望むことなどをお聞きできる機会があるんですよね。

それぞれのお気持ちを伺っていると、父母ともに争いたいわけではないにもかかわらず、調停で自分の思いが相手にきちんと届いていないが故に、争いが激化し、本来の思いと乖離してしまっているケースも見受けることも多く、非常に歯がゆくなります。


父母の気持ちをお聞きし面会交流の現場も見ているのは当会でありながらも、実際条件を決めるのは司法の場。

ご依頼者はもちろんですが、それぞれの弁護士とも円滑な風通しよく協力体制を築けることも面会交流を実施するためのポイントになってくると感じます。

実際、依頼者を通して弁護士とりむすびがともに同じ方向を向きながら伴走できたケースでは、面会交流が拡充しているご家庭もあります。依頼者はもちろんのこと、弁護士にとっても面会交流がスムーズに実施されるに越したことはないですよね。

また、試行面会の日程調整や当日の緊急連絡においては、弁護士経由だと時間を要することがあるのと実際対応することが大変だという声もお聞きすることもあるので、りむすびができることのご説明や情報交換をできる機会をつくっていきたいなと思い描いています。


試行面会が、調停で条件を決めるためだけの機会ではなく、別居中でも調停中でも、親子交流にブランクをあけることなく関わり続けられる機会になるために。
そして、継続的に円滑な面会交流ができるよう、各専門家がそれぞれの役割を知り協力体制を築いていくことの大切さについて、今後も掘り下げていきたいですね。


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