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姓も国籍もバラバラなステップファミリー ー多様化する家族のカタチと日本の制度への思いー 〜ピッカリング里英さん〜

こんにちは。一般社団法人りむすびです。
子連れ離婚後も両親で子育てする共同養育を実践している女性「共同養育woman」特集。今回は、国際結婚・離婚、そして現在事実婚をしているなかで共同養育を実践するピッカリング里英さんを直撃インタビューしました。


■プロフィール

名前:ピッカリング里英さん
子どもの年齢&性別:9才と6才の男の子

筑波大学卒。北海道在住。
高校教員、イギリスの学校での勤務、小学校の学習支援員、学校図書館でのボランティア等、行く先々の土地で自分の子育てを最優先にしながら子どもと関わる仕事を楽しむ。
現在は再婚し「姓も国籍もバラバラなステップファミリー」のお母さんとして子育てに専念中。離婚再婚家庭での子育てや共同親権・共同養育、選択的夫婦別姓制度、養子縁組家庭やLGBTQ家庭での子育て、児童養護施設に暮らす子どもたちへの社会の役割など、「家族」にまつわる社会問題に興味を持ち、大人の都合により苦しい思いを抱えながら育つ子どもたちが少しでも減るよう、ダイバーシティや自分らしさに寛容な明るい日本社会の実現に向けて自分にできることは何かを考える。

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■現在、どんなカタチで共同養育を行っていますか。

息子たちの父親(ダディー)はイギリス人。同じ道内に住んでいて、週1回のテレビ電話、月1回の宿泊を原則とし、他の週末も子どもの予定がない時には遊びに行っています。
できるだけ会わせてあげたいので、小学校や幼稚園の運動会など行事にも参加してもらっていますし、再婚相手の夫も賛同してくれています。
それはダディーのパートナーも同じで、外国人なので子どもたちとの関わりを通して共に日本での経験を楽しんでくれている感じすらします。

ダディーと再婚相手の夫は会ったこともありますし、お互いを尊重しあってくれているので、子どもも両方に愛されながら良い関係を築けています。


■共同養育をするようになった経緯をお聞かせください。

私はイギリスで母親としての人生をスタートさせたこともあり、何かの理由で子どもがいながら離婚をしなければいけない場合は共同養育が大前提、という考えでした。
イギリスから東京生活を経て北海道へ引っ越してきてから離婚したのですが、今のところダディーは北海道が大好きでしばらくはこのまま道内に住む予定なので、子どもたちがダディーに会えないという心配はなく、スタートできましたね。

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■共同養育するにあたり困っていること、困っていたことはありますか。

全くないです。子どもたちにとって何が最善か、夫婦としては仲良くやっていけないけれど親同士としてお互い子どもとの関係は変わらずにいたいという思いは共通していたので、子どものことで揉めることはありません。
取り決めは交わしましたが、それにこだわらずに子どもの成長や状況に応じて都度何がベストかを話し合いながら決めていくようにしています。


■お相手がどんなことをしてくれたらうれしいですか。

子どもたちにとって、一番身近な生き方のお手本の一つとなってくれたらうれしいですね。そのためにも、元気な体で自分の人生を思いきり楽しんでくれたらいいなと思います。
元夫のパートナーも子どもたちのことを可愛がってくれるので、安心しています。先日、子どもたちは元夫とパートナー、元夫の両親と長期旅行へ行き、とても良い経験をさせてもらいました。離れているイギリスの家族からも子どもたちが愛されて育つよう、今後もずっと関わっていってくれると信じています。



■共同養育はどんなメリットがありますか。 お子さんはもちろんご自身にとっても良いことがあれば教えてください。

離婚した当時、子どもは7歳と4歳。会えることが当たり前だったので、子どもたちは純粋に家が二つできたこと、クリスマスに2回プレゼントがもらえることを喜んでいました。
あとは、子どもたちが楽しめるところへ連れて行ってくれたり、母親一人ではしてあげづらいアクティブな遊びをしてくれたのも良かったです。
子どもたちにとっては、今後も変わらずダディとの時間を積み重ねていくうちに単に楽しく遊ぶ時間だけではなくて、心の拠りどころのひとつとなるでしょうし、一人の人間としての生き方の参考例になると思います。

私にとっては、自分自身が変わることができたのが何よりよかったです。離婚当初は今ほどスムーズなコミュニケーションが取れず葛藤もありましたが、大人の感情を子どもに持ち込んではいけないと決心をすると、不思議と自己肯定感も高まり、元夫へも感謝できるようになりました。

私が心穏やかに過ごせるようになると、子どもたちがみるみる無邪気に戻っていったんですよね。「子は親の鏡」を実感し、自分自身が変われたことも嬉しかったです。

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■お相手との関わりにおいてご自身が心がけていることはありますか。

 相手を変えることはできないので、自分が変わることを心がけています。感謝の気持ちを言葉で伝えるなど、自分から歩み寄ることの大切さを実感したので意識しています。
そうしていくと、相手からもありがとうが返って来るんですよね。「すばらしい子たちに育ててくれて嬉しい」と言ってくれます。離婚前のいがみあっていた時にはない良好なコミュニケーションが成立しています。

元夫と良好な関係を築けるようになったのは、今の夫のおかげでもあるんです。彼は私欲がなく人類愛を持っている人。元夫への感じ方について、頭ではどうしたら良いかがわかっているけれども心がついていかずなかなか行動に移せないと悩んでいたとき、「あなたの生きがいでもある子どもたちにとって大切な父親なのだから、大人同士尊重しあって明るく関わるようにしてみたら?本当は離婚せずに大人同士の心からの仲直りを子どもたちに見せてあげられたら一番良かったのだろうけど。」という言葉をくれたのは彼でした。そのおかげで、元夫に対して、これまでの全てに感謝することができ、生きていてくれるだけでありがたいと思うようになりましたね。

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■ご自身のこれからの夢やビジョンがあれば教えてください。
血縁関係の有無に関わらず、共に暮らす家族は子どもにとって最小かつ最強のコミュニティであると考えます。そんな家族のカタチは年々多様化してきているのに、日本は社会の制度や仕組み、法律は昔のままなので、文化も不寛容さが際立ち、必要な人たちに必要な支援が届きにくい、又は支援そのものが不足していると感じます。

せっかくこの日本という恵まれた国に生まれながら、大人の都合で被害を受けるのは、何の罪もない子どもたち。一方で、世代による価値観のギャップは存在して当たり前だと思いますし、当事者にしかわからない各々の事情もありますので何が正しくて何が間違っていると一概に断定はできないとも感じています。

しかし、子どもが子どもらしく自分らしさを発揮しながらのびのびと生きていけるように、大人にできることはたくさんあると考えます。想定外の経験をして辛い苦しいと思い悩む時期もありましたが、今はそれによって人生は本当に楽しいと感じることができている私に何かできることはないだろうかと模索しているところです。

企画・取材 一般社団法人りむすび

■「共同養育woman」
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子連れ離婚後、元夫と親として関わり両親で育児する「共同養育」を実践すると、子どもが両親からの愛情を受けられることはもちろん、ワンオペ育児で疲弊することもなくなり、精神面も経済面も自立してイキイキと人生を楽しみ輝く女性に。 共同養育を生活に取り入れているママを直撃インタビュー!