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毎日新聞取材記事とオンライン面会交流への懸念


5/24毎日新聞朝刊23面。
今回はtwitterなどで掲載されたことを知りました。いつどの取材がどこに掲載されたのか後から知ることも多かったりします。お知らせくださった方ありがとうございます。



さて、ここのところオンライン面会交流の件で取材が多かったです。時節柄、なにかと「オンライン」がフューチャーされているなか、メディアも取り上げやすかったのでしょう。
別居離婚後に子どもに会えていない親がいるという現状含め、一般の方にも知ってもらえる機会になりましたね。


「オンライン面会交流」
コロナ禍に、一度でも多く親子交流ができる機会があればという思いで、急ピッチで体制を整えました。といっても、そんな大袈裟なことではなく、ご利用者がイメージしやすいようzoomでのフローを可視化する動画をつくったり、トラブル防止策を練ったり、といったところでした。
りむすびは、同居親・別居親が集まるコミュニティがあるので、あらたな試みをする際に両方の声を聞くことができるのは大きいですね。

ところで、ご利用者の反応は意外な面もありました。
別居親の方は「今すぐにでも利用したい」とおっしゃると思っていたのですが、

「このままオンラインが定番になってしまうのがこわい」
「オンライン面会交流で1カウントされたくない」
「緊急事態宣言解除になるまで待って直接会いたい」

といった声があり、オンラインを利用することでこの時期を乗り切ることに諸手を挙げて喜ばれるということではなく、先を見据えた不安がおありなのだという心情を知りました。


一方で、同居親側は
「家の中で声が聞こえるのはちょっと・・・」
「子どもが小さいのでスマホを使えないので・・・」
「子どもがいつでもオンラインをできるようになると知ってしまうと困る」
「緊急事態宣言が解除されたら対面で実施するので待ってほしい」
「代わりに動画を送るのではどうか」

など、二つ返事で同意をされる方は少なかったという印象です。ただ、感染リスクのないオンラインという方法について断るのが、ご自身の感情ゆえということに気づかれ、代替案などを提示くださる方がいらっしゃったのも印象的でした。


りむすびとしては、あくまでオンラインは直接会えない時の代替であり、感染防止策をした上で直接会える状態に戻していくことが原則だと考えています。
もっというと、この緊急事態宣言下も、ご両親の同意や希望があれば面会交流サポートとを行うスタンスでいました。
なぜなら、面会交流は不要不急ではないからです。
 
もちろん、感染予防対策として、「2m離れる」など、かなり不十分な条件でのサポートとなりますが、面会交流の実施の可否はご両親の意向によるものであり、支援者都合で面会交流が実施できないといったことは避けたい思いでいました。

結果して、どのご家庭もご両親の合意はなかったので、対面での支援は実施されませんでしたが、今週あたりから徐々に再開しています。


今後も、やむを得ない事情でオンラインを利用する機会が出てくるかもしれませんし、遠方に住む親子は対面での面会交流の間にオンラインをはさむなどして、交流の頻度をあげられるという意味ではオンラインは有効的な手段となっていくでしょう。

ただ、あくまでオプションであり、オンライン推奨の世の中の流れの乗る性質のものではないのかなと感じます。


といったことを、記事にまとめてくださっています。
そして、記事では「未就学児」と書かれていますが、未就学児に限らずですね。

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ピクニックや外遊びをするにはよい季節。今週末、晴れる地域も多そうですね。
公園など換気のよい場所で思いっきり体を動かして遊んで、親子交流がはかれますように。

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