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「父親は息子にとって社会そのもの」男親の役割を大切にしたい〜陶山恵子さん〜

こんにちは。一般社団法人りむすびです。
子連れ離婚後も両親で子育てする共同養育を実践している女性「共同養育woman」特集。
今回は、離婚前から父親と息子の関係をよくしていきたいと考えていた陶山恵子さんを直撃インタビューしました。


・お名前 陶山 恵子さん
・ご職業   Keys Design private Gym代表 
・お子さんの性別・年齢 男性 20歳

・経歴
19歳で結婚し20歳で出産。結婚後は専業主婦になるも、ママ業や妻業だけではなく、仕事として自分の存在意義を見出したく、パーソナルカラーやイメージコンサルタントの勉強を始める。その後、解剖学等を学びウォーキングレッスンのインストラクターに。
結婚生活15年目で離婚。現在は、女性が美しく輝くことを応援したい思いから、2019年1月に女性専用プライベートジムをオープン。


■共同養育と聞いてどんなイメージがありますか。

共同養育という言葉自体は取材を受けるまで知りませんでしたが、離婚したからといって父親と子どもの関係は切らない方がいいというイメージは離婚前からありました。

離婚で迷っていた時にいろんなシングルマザーのママ友に相談したのですが、離婚後に父親に会わせている人と会わせていない人で子どもの様子やママの前向きさが違ったんですよね。

なので、私は離婚する前からきちんと父親と息子の関係をよくしていき、共同養育したいと考えていました。


■現在、どんなカタチで共同養育を行っていますか。

息子ももう20歳になるので、父親と直接LINEでやりとりをしています。
私は全く関与していませんが、息子が、いつどこで父親と会うといったことはその都度伝えてきてくれます。頻度も数えたことがないですね。
お互い都合がいい時に会う約束をしているようです。


■共同養育をするようになった経緯をお聞かせください。

離婚した頃息子は中学生。思春期と重なり父親の関係があまりよくない時期でした。息子は、父親と会ったら父親に怒られるのではないかという思いがあり、会うことに消極的でした。

ですので、無理に会わせるよりも、息子が会いたいって言い出す時が来たらでいいかなと思っていました。
調停でも、「子どもが会いたい時に何回でも会っていい。ただし、本人の意思を尊重する」といった内容で取り決めをし、元夫も理解してくれていて「会わせろ」と急かさないでくれたのはありがたかったですね。

中学3年生になると、突然父親に会いたいと思ったようで、息子が直接父親に連絡をしました。私は「自由に会っておいで!」と笑顔で後押しし、息子は父親と会った日には笑顔で帰って来ました。

以来、会いたい時には息子が父親に直接連絡し、決まったことを息子が私に伝えるという流れが定着しましたね。

離婚直後は、元夫に腹立だしい気持ちがないといったら嘘になりますが、自分の意思と子どものことは切り分けなくてはいけないと思っていました。元夫のグチはママ友に吐き出し、子どもには絶対言いませんでした。


■共同養育するにあたり困っていること、困っていたことはありますか。

まったくないですね。うーん、どんなに考えても全然ないです(笑。
子どもが大きいので直接やりとりできますし、私がストレスになることは皆無です。


■お相手がどんなことをしてくれたらうれしいですか。

そうですね。息子に対して男親ならではのことをしてくれると嬉しいです。
例えば、社会経験を積んだ男の大人として一番身近な存在の人なので、仕事の話や社会のことなどを教えてあげてくれるといいなって思います。
息子にとって、父親は社会そのものですから。


■共同養育はどんなメリットがありますか。お子さんはもちろんご自身にとっても良いことがあれば教えてください。

母親で伝えられることに限界があります。男親として社会性を教えてくれて息子の世界観が広がることはとても嬉しいしありがたいです。

ここ2年くらいでしょうか。息子が父親のことを、親子でありながらも社会人経験を積んだひとりの大人として見るようになっている様子が伺えます。

父親と会った時のアドバイスを受け入れることもあれば、聞き流したりしていることもあるんですよね。父と子ではなく、人と人としてつながっていくフェーズに来ていることを知ることで、息子の成長を感じられる機会が増えました。私自身にとっても喜ばしいことです。


■お相手との関わりにおいてご自身が心がけていることはありますか。

進学の時に事務的なことだけやりとりする程度で、ほとんど連絡を取り合っていないので、相手に対して心がけることはないんですよね。

その代わりに、息子が父親と会った時のことを話す時に、笑顔で嬉しそうに聞くように心がけています。また、父親としてリスペクトし相手をたてるように息子に話すようにしていますね。

私が笑顔で会うことを喜ぶと、息子が隠さないで済みますし、私が相手を父親としてリスペクトすることで間接的に息子にいい影響を与えていると思います。

そのおかげか、私と息子の関係も20歳になった今もとても良好なんですよ。旅行も行くし、ここのジムにもトレーニングしにきますし、ご飯も一緒に行きます。
友達みたいな感じかのしれませんが、息子からのなんらかのサインがある時はキャッチするように気をつけています。

■ご自身のこれからの夢やビジョンがあれば教えてください。

日々、家事に育児に仕事に頑張っている女性を応援し続けていきたいです。
女性は体をケアすると自信を持てるようになりますし、体を密接に関わると心もほぐれて、たくさん話をして帰られる方も多いんです。みなさんが心地よく健康になれる場所であり続けたいですね。

事業としては、プライベートジムは今年オープンしたばかりですが、ゆくゆくはトレーナー育成もしていきたいですね。

息子もこの仕事を応援してくれていて背中を押してくれています。ジムのwebサイトも息子が制作してくれたんですよ。最近も「お母さんは会社員が向かない。」と的を射たことを言われ、さすがよくわかってるなと。

息子の後押しもバネにして、これからも自己実現に向けて飛躍していきたいです。

企画・取材 一般社団法人りむすび

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