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「協働」を通じて大きく変化したのは社員の視座と責任感でした

みなさんこんにちは。「協働」を通じて、日本に熱を生み出したい!
㈱協働日本 広報担当の山根です。

今回は、石川樹脂工業株式会社 専務取締役の石川 勤氏にお越しいただきました。

石川樹脂工業株式会社は、漆器木型の販売をルーツとする、樹脂製の食器雑貨の製造・販売会社。時代の変化とニーズを常に捉えた様々な商品を世に送り出しています。「1000回落としても割れない・欠けないお皿」のブランド「ARAS」は多くの反響を集め、Instagramのフォロワー数は10万人超えるなど注目されています。

協働日本との伴走では、今一度経営者のあり方や人材育成について考え、社員個人と会社が共に成長するため、AIチャットツールを活用した新たな取り組みを始めるなどユニークな取り組みにチャレンジ。

非プログラマー社員が、AIツールを活用して、毎週1つ、業務改善アプリを作るプロジェクトを立ち上げるなど、社内を大胆にDX化していく石川樹脂さんのお取り組みは、多くの地域企業にとってヒントになると思います。

石川 勤氏には、協働プロジェクトに取り組んだことで生まれた変化や得られた学び、実感した会社と社員の成長について、また、今後の想いも語って頂きました。

このnoteでは、インタビューの一部をご紹介します。フルバージョンはぜひ協働日本のHPにてご覧ください!

欠けない、割れないお皿のブランド「ARAS」

経営者のメンタリングに始まり、Chat-GPTを活用したDX化にも挑戦。様々な協働プロジェクトの中で一貫して狙うテーマは「経営層を作る」こと

協働日本との出会いは、石川県の「副業人材活用セミナー」。知人である、金沢市の発酵食品の老舗、四十萬谷本舗の四十万谷専務からのお誘いがきっかけだったといいます。

ちょうど、割れない・欠けないお皿の新規ブランド「ARAS」の立ち上げという経営の転換期を迎えた後で、より会社として前進するために次は何に取り組もうか、経営者としても悩みを抱えていたタイミングで、セミナーから何かヒントを得られるのではないかと考えた石川氏。

そこで協働日本代表の村松の講演を聞き、是非一緒に取り組んでいきたいと感じたことで協働がスタートしました。

伴走開始にあたっての、一番の課題は取り組むテーマが思いついていなかったこと。そこで、「次に何をするか自体に迷っているため、まずはテーマから相談したい」と、テーマを決めるところから協働が始まりました。

取り組みの中で、協働のテーマはこれまでいくつか変遷してきたといいます。最初は「経営層を作ろう」というテーマで石川氏と奥様の経営者としてのメンタリングをスタートしたのちに、徐々に石川樹脂工業の弱みであったソフトウェア面について、業務を整理して、新しいシステムの導入や開発など、IT周りの課題の整理整頓をしたといいます。

2つ目のプロジェクトがスタートして程なく、AIチャットツールのChat-GPTに着目。3月には新たに新バージョンリリースされたタイミングということもあり、Chat-GPTを使ったコーディングにチャレンジ。
意図する業務改善アプリの制作が容易にできるようになったことを受け、整理してきたことの優先順位を柔軟に変更しました。

そこで思い切ってさらにプロジェクトを変え、6〜10名の社員をメンバーとして集め、AIと一緒にアプリを開発して、週に1つ業務改善アプリを作るプロジェクトがスタートしたといいます。

経営者には余裕が生まれ、社員には責任感が生まれる。「皆で考える」カルチャーへの変化

協働を通じての変化として、ご自身がすべての経営課題を一人で抱え込まず、多くのことを社員にもオープンに伝えられるようになったと語る石川氏。

例えば、給与・評価や働き方改革などの話になると、経営者は自分だけで抱え込んで悩みがちだと思いますが、「皆で考えよう」という形で、社員と一緒に考えるようになったのだといいます。
特に働き方改革においては、社員それぞれ背景が違うので、全てを叶えようと一人で抱え込むと大変な中で「それも皆で考えて、皆がいいと思うのだったらそれがいいんじゃないか」という風に考えるようになったと語ります。

石川氏:経営者である僕はこう思うし、社員の皆はこう思う。じゃあ、どこで折り合いつけようかという話をオープンにして、皆で考えていくカルチャーが形成されてきたと思います。

石川氏:石川樹脂工業では、協働日本さんに月にいくらお支払いしているかなどもプロジェクトに入っている社員にオープンに伝えています。その費用についてどう思うのか、どう還元して会社として取り戻していくのかなど、社員ひとりひとりが自ずと責任感を持って考えるという変化が生まれています。

インタビューの中でそのように語った石川氏。経営者である石川氏自身、一人で抱え込む負担がなくなり、心に余裕が生まれるからこそ他にも考えられることが増えたそうです。

経営者と社員として、バランスが取れた議論ができるようになってから、会社の経営として何がベストな選択なのか?という視点を社員も理解し始めていると言います。

最初にテーマとして掲げた「経営層を作る」という目標にも、着実に近づいてきている手ごたえを感じているそうです。

おわりに:石川氏からのメッセージ

石川氏:これからは、中途半端な専門性はAIにとって替わってしまう世の中がくるんじゃないかなと考えています。なので、AIにはできない複業人材のスキルや、協働日本ならではの強みが発揮されるようになるのではないかと思います。

AIにはできない人間らしいファシリテーションで人の内面を見抜いてレベル感をあわせたり、会社自体の課題をより真摯に受け止められることが重要だと感じています。

協働日本さんは、伴走期間が半年以上と比較的長期であることも、とてもいいなと思っています。長期で一緒にいるからこそ本質的な課題や、AIに見抜けない人の感情などの重要なポイントが見えてくると思います。

僕が村松さんや協働日本のビジョンに共感できる点は、このように「我々との課題に向き合ってくれている」という実感を得られるということです。皆さんなら、AIにはできない伴走支援をこれからもきっと、続けていけるのではないかと思います。

▼インタビュー全文はこちらから

STORY:石川樹脂工業株式会社 石川 勤氏 -協働を通じて上がった社員の視座と責任感。「皆で考える」新しいカルチャーへ-

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