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万博パビリオンの歩き方

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「2025年の大阪・関西万博って、どんなパビリオンができるの?」 このマガジンは、そんなあなたの疑問を“少しだけ”解消するために作られました。 開幕は2025年4月。海外の国…
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#オアシス

「万博パビリオンの歩き方」始めます!

2025年大阪・関西万博開幕まで500日を切りました。共同通信大阪支社では、普段は大阪の行政や経済を担当している記者が中心となって万博についても取材をしています。 万博を巡っては、2度の会場整備費の上振れや、海外パビリオンの建設遅れなど、マイナスイメージのニュースが多いですよね。取材する私たちも、次々と舞い込む「バッドニュース」に忙殺される日々です。政府や大阪府・大阪市が主体的に関わり、多額の税金が投入される万博について、課題や税金の使われ方を取材するのは、報道機関としての

東西文化の集束地を表現「知識の庭」~ウズベキスタンパビリオン~

中央アジアに位置するウズベキスタンは古くからシルクロードを通じて、東西の思想や商業が集まる場所でした。パビリオンは「知識の庭」というテーマで、古くからの文化と現在の技術を体験できる内容になっています。(冒頭のイメージはATELIER BRUCKNER & NUSSLI Switzerland) 外観は伝統的な刺繍や装飾品の模様をあしらっていて、パビリオン内に入ると砂漠のオアシスのような庭が目に飛び込んできます。 展示の目玉となるのは中央部のムービングステージ。来場者を乗せ

砂漠だけじゃないよ!~オマーンパビリオン~

アラビア半島先端部に位置し、国土の約80%を砂漠が占めるオマーン。国民の大半はイスラム教徒で、中東から日本に輸出される石油を積んだタンカーが多く通るホルムズ海峡に面しています。 曲線と直線を組み合わせた深紅のパビリオンは「オマーンの自然と地形の多様性からインスピレーションを得た」と担当者。言われてみると確かに、夕日に照らされた砂漠の丘陵にオアシスが点在しているように見えてきました。150を超える案が出された選考を勝ち抜いた自信作だそうです。 パビリオンのテーマは「人・水・