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万博パビリオンの歩き方

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「2025年の大阪・関西万博って、どんなパビリオンができるの?」 このマガジンは、そんなあなたの疑問を“少しだけ”解消するために作られました。 開幕は2025年4月。海外の国…
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「万博パビリオンの歩き方」始めます!

2025年大阪・関西万博開幕まで500日を切りました。共同通信大阪支社では、普段は大阪の行政や経済を担当している記者が中心となって万博についても取材をしています。 万博を巡っては、2度の会場整備費の上振れや、海外パビリオンの建設遅れなど、マイナスイメージのニュースが多いですよね。取材する私たちも、次々と舞い込む「バッドニュース」に忙殺される日々です。政府や大阪府・大阪市が主体的に関わり、多額の税金が投入される万博について、課題や税金の使われ方を取材するのは、報道機関としての

砂漠だけじゃないよ!~オマーンパビリオン~

アラビア半島先端部に位置し、国土の約80%を砂漠が占めるオマーン。国民の大半はイスラム教徒で、中東から日本に輸出される石油を積んだタンカーが多く通るホルムズ海峡に面しています。 曲線と直線を組み合わせた深紅のパビリオンは「オマーンの自然と地形の多様性からインスピレーションを得た」と担当者。言われてみると確かに、夕日に照らされた砂漠の丘陵にオアシスが点在しているように見えてきました。150を超える案が出された選考を勝ち抜いた自信作だそうです。 パビリオンのテーマは「人・水・

共にエネルギー問題の解決を図る場~オランダパビリオン~

日々、建設の遅れが指摘されている海外パビリオン。だけど、オランダは違うようです。自国の建築事務所と日本の建設会社がタッグを組んで設計から完成までをマネジメントしているので「順調」なんだとか。マーク・カウパース総領事は(余裕の?)ほほえみを浮かべていました。「どんなに美しいプランがあっても実現できなければ意味ないだろう?」。「世界一高身長」と言われる国だけあって、総領事も2㍍くらいありそう。デキるビジネスマン感がすごい。(冒頭の画像:Copyright Plomp) 鎖国下の