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万博パビリオンの歩き方

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「2025年の大阪・関西万博って、どんなパビリオンができるの?」 このマガジンは、そんなあなたの疑問を“少しだけ”解消するために作られました。 開幕は2025年4月。海外の国…
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#ふるさとを語ろう

「万博パビリオンの歩き方」始めます!

2025年大阪・関西万博開幕まで500日を切りました。共同通信大阪支社では、普段は大阪の行政や経済を担当している記者が中心となって万博についても取材をしています。 万博を巡っては、2度の会場整備費の上振れや、海外パビリオンの建設遅れなど、マイナスイメージのニュースが多いですよね。取材する私たちも、次々と舞い込む「バッドニュース」に忙殺される日々です。政府や大阪府・大阪市が主体的に関わり、多額の税金が投入される万博について、課題や税金の使われ方を取材するのは、報道機関としての

ともに並び、肩を組んで歌って踊ろう!~アイルランドパビリオン~

アイルランド。名前を聞いたことはあっても、行ったことがある方は少ないのではないでしょうか。私もその1人です。そんな私のアイルランドの原体験は、何と言っても2019年のラグビーW杯日本大会! 国花のシャムロックをあしらった緑色の衣装に身を包み、欧州からはるばるやってきた大勢のアイルランドファンを日本の各地で見かけました。スタジアムではハイネケンのビールを文字通り底なしに飲み、代表チームのために作られた特別な歌「アイルランズ・コール」を熱唱する彼ら。あのとき同じスタジアムにいた私

東西文化の集束地を表現「知識の庭」~ウズベキスタンパビリオン~

中央アジアに位置するウズベキスタンは古くからシルクロードを通じて、東西の思想や商業が集まる場所でした。パビリオンは「知識の庭」というテーマで、古くからの文化と現在の技術を体験できる内容になっています。(冒頭のイメージはATELIER BRUCKNER & NUSSLI Switzerland) 外観は伝統的な刺繍や装飾品の模様をあしらっていて、パビリオン内に入ると砂漠のオアシスのような庭が目に飛び込んできます。 展示の目玉となるのは中央部のムービングステージ。来場者を乗せ

共に築こう!持続可能な未来~イギリス パビリオン~

ついに出ました! 今回ご紹介するのはイギリスです。 日本では「イギリス」でおなじみですが、正式名称は「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国」。歴史的な経緯からイングランド、スコットランド、ウェールズと北アイルランドの4つの国がつくる連合王国です。サッカーW杯ではなんと、それぞれの国の代表チームが出場することができます。 イギリスは18世紀半ばから「産業革命」が始まり、世界に先駆けて石炭を動力とする工業化が進んだことでも有名です。19世紀半ばからは「パクス・ブリタニカ