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万博パビリオンの歩き方

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「2025年の大阪・関西万博って、どんなパビリオンができるの?」 このマガジンは、そんなあなたの疑問を“少しだけ”解消するために作られました。 開幕は2025年4月。海外の国…
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#万博

「万博パビリオンの歩き方」始めます!

2025年大阪・関西万博開幕まで500日を切りました。共同通信大阪支社では、普段は大阪の行政や経済を担当している記者が中心となって万博についても取材をしています。 万博を巡っては、2度の会場整備費の上振れや、海外パビリオンの建設遅れなど、マイナスイメージのニュースが多いですよね。取材する私たちも、次々と舞い込む「バッドニュース」に忙殺される日々です。政府や大阪府・大阪市が主体的に関わり、多額の税金が投入される万博について、課題や税金の使われ方を取材するのは、報道機関としての

壁は竹を使った伝統的な巻物~中国パビリオン~

日本から近い中国といえば、愛くるしいパンダを連想する人も多いでしょう。 中国が2025年大阪・関西万博に出展するパビリオンは、パンダも好きな竹を用いて、伝統的な巻物で壁を形作ります。 テーマは「自然と共に生きるコミュニティーの構築―グリーン未来社会」。パビリオンでは自然と調和が取れた中で共存するという理念を表現するそうです。 中国の担当者は「パビリオン出展を通じ、文化や経済、貿易などの分野で日本や世界各国との交流をさらに進めたい」と話しています。(河) 2月2日には起

イタリアパビリオン「アートは命を再生する」

チャオ!ボナセーラ!最初にご紹介するのはイタリアです。地理で習う地中海性気候によって育まれたワイン畑…ではなくてブドウ畑を思い浮かべると、それだけで心が弾んできますよね。イタリアといえばプラダ、グッチなどのブランドや、フェラーリ、ランボルギーニといった高級車に代表されるように、ワイングラスを片手にとにかくおしゃれなイメージ。 あと忘れてはいけないのが、14世紀にイタリアで始まったルネッサンス。直訳すると「再生」で、古代ギリシャ・ローマ時代の生き生きとした人間性を取り戻そうと