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万博パビリオンの歩き方

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「2025年の大阪・関西万博って、どんなパビリオンができるの?」 このマガジンは、そんなあなたの疑問を“少しだけ”解消するために作られました。 開幕は2025年4月。海外の国…
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2024年3月の記事一覧

翼を広げた大きな鳥が歓迎~クウェートパビリオン~

中東にあるクウェートのパビリオンは、正面玄関の屋根が左右に跳ね上がった特徴的なデザインです。モチーフは翼を大きく広げた鳥。パビリオンのテーマは「先見の明かり」で、夜間にライトアップされると、浮かび上がる姿が印象的です。 設計した担当者は「誰に対しても開放的なクウェート社会を表していて、訪れる人を歓迎するという意味を込めました」と話します。 クウェートはペルシャ湾に面し、サウジアラビアとイラクに挟まれた国。日本の外務省のHPによると、面積は四国とほぼ同じで、約446万人が暮

キューブに誘われ「創出」の旅に出よう~アメリカ パビリオン~

万博パビリオンの歩き方、今日はついに超大国・アメリカの登場です。万博会場のメインゲート前の「一等地」に建設予定のアメリカ館。テーマは「Imagine What We Can Create Together(共に創出できることを想像しよう)」。(冒頭の画像©Trahan Architects) 人々の交流や協力を促し、持続可能な社会に向けてアメリカも一緒に取り組んでいく、ということを示すテーマだそう。展示エリアは5つに分けられており、来場者は映像や音楽などを通して「アメリカ探

脈打つ「DOKI DOKI」呼び起こす~ルクセンブルク パビリオン~

2023年12月に始まり、これまで12のパビリオンを紹介してきた「万博パビリオンの歩き方」。今回は世界で唯一の大公国であるルクセンブルクパビリオンを取り上げます。(冒頭の画像©STDM/jangled nerves) ルクセンブルクはベルギー、ドイツ、フランスに囲まれた小さな国。面積は神奈川県と同じくらいで、人口は65万人ほど。一方、国民1人当たりのGDPはなんと世界1位! 金融や情報通信技術(ICT)が基幹産業で、とっても豊かな国なのです。 ただ他のヨーロッパ諸国と比べ