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拒否からの孤独

28歳で結婚を断られてから、恋愛について前向きではなくなった

その場が楽しければ良し。先の見えない関係が都合が良い。また拒否されるのが怖いから自分の事は一切言わない

相手の話ばかり聞く、聞き上手になったのは紛れもなく母親のせいだ。一切話を聞かず、自分がさぞどれくらい悲劇の中心に居るか演説してくる

父親は我々子供には一切興味が無く話しかけても無視、弟とは会話なんて成立しない

自分には辛いスキルだが、話を聞かざるを得ない環境がこんな時に功を奏したと思う
皮肉だが、それは今の仕事にもかなり役立っている。患者からの信頼を得るには傾聴共感が1番。我々の業界ではこれを学ぶ為のセミナーが3桁万円であるくらい。男は基本的に話を聞かないし、特に女の話を理解出来ない。それを生育歴から強要される事で周りより早く学んでいる。初めて母親に感謝したのはこの事かも知れない
それにきょうだい会でも傾聴共感が基本軸になる
人間を安心させたり、信頼を得るには傾聴共感が何よりも大切になる。憶測で邪推して話しても何も上手くいかない

『なんか距離が遠く感じる』

『素を見せて欲しい』

勘の鋭い女性から何人か言われたが、それは拒否されるのが怖いから。自分ではどうしようも無い所で傷付くのが怖いから。何より女性を一切信用していない。

ある日、実家に帰宅した際、弟の同級生の妹が結婚するとその母親から電話があった

その時、その人から

『お兄ちゃん(私)は結婚まだなん?』

スピーカーで話す母の携帯から聞こえてきた

『ウチのお兄ちゃんあかんねん。直ぐ女の子変えよんねん。誰が誰かわからんねん』

高笑いしながら話している

30を過ぎて独身の私が恥ずかしいのだろう

決して真実は言わない

きょうだい児であるが故に拒否されて落ち込んでいる真実は隠して


世間はそんな私の事情は知らない

きょうだい児であるが故に拒否されているという事を

数人に、きょうだい児である事と拒否された過去を話した事がある

絶句したり、私は気にならないと言った人も居たが

『私はもう子供居るから産むつもり無いから良いけど、もし20代だったらあなたには悪いけど、その事実聞いたら付き合えない。今だから一緒にいれる』

やっぱりな。と思う。

多分意を決して言ってくれたんだろうけど、もう一緒には居れなくなる

こんな事があるから益々深入りせずに都合の良い関係を作り続けた

しかし、それは結局虚しさを生み、かえって孤独を助長する事に気づく

一人は寂しさが募るが、誰かと一緒にいるとかえって辛くなる。自分だけが取り残されているようで

昔はきょうだい児同士で結婚する事が多かったそうだ

当たり前だ。こんな条件の悪い同士でくっつくのが手っ取り早いと思う

きょうだい児の親がマッチングの会を主催した事もあったようだが、即潰れたよう。きょうだい児同士の既婚者の人がやたら反対していた

おまけに女のきょうだい児からすると、身内にきょうだい児がいて、苦労したから男のきょうだい児は眼中に無いそう。重荷が増える、もしかしたら介護させられるんじゃないか?と

苦労している自分からしたら、拒否される理由も良くわかる。本当に辛かったから

兎にも角にも拒否されるのが通常モードになった男のきょうだい児。おまけに中年になると未婚独身は肩身が狭い

そんな私の事情を知らない世間は冷たい。バカにされるし社会的信用は落ちる。世界一平和な国日本に生まれ感謝しろ!と言われるが、果たして男のきょうだい児にそれは当てはまるのか?と思うくらい儒教にどっぷり浸かり続ける日本は生き辛い

仕事の話の最中に、お母さんが私と同い年の若い鍼灸師から

『何で結婚しないんですか?親から何も言われませんか?』

とニヤニヤしながらバカにした態度を取られる

普通に話してるだけなのにこじつけてネタにされるように

『だからモテないんですよ笑。結婚できないのわかります笑』

なんて事、普通に生きてて中々言われないだろう

こんな事を近しい人間から言われる

事情を言ったら凍りつく、或いは人のせいにするなと言われる

いずれにせよ場の空気は一変する

そんな人達ほど悩みを抱えていて、自分の話しをしたがるし、常に人と比較している。我々はちょうどいいバカに出来る材料になるわけだ

仕事も手広くやるつもりだったが、未婚独身男性の信頼は日本ではまだまだ低い。理由がきょうだい児だからとなるとより一層恐怖心も増すだろう。女が安心を得たい生き物な事を知ってるのは何より母親を見ていたら1番自分が良く知ってる

私が選ばれるわけがない


そんな事もあり、積極的に出会いの場に行くのも辞め、仕事と趣味に向き合う事にした

成績は自分の能力考えたら順調過ぎるくらい。失敗は多いが励ましあったり、教えてくれる人もいる。もちろん腹が立つこともある

70代から80代の方が主要なターゲットの仕事を生業にしている私にとって、患者からしたら未婚独身は恐怖にすらなるようだ

きょうだい児である事は言わない。言ったところで何も変わらないし、更に偏見の眼で見られたりもする。傷つくなら最小限にしておきたい

女性のきょうだい児はあまり悩まない部分、受け入れられはしても悩みはそれから先、出産、子育ての時に、自分の子に障害があるかどうか

私達男のきょうだい児にはその悩みの場所にすら辿りつけない孤独感がある

男のきょうだい児が受け入れて欲しい気持ちを持つ理由、同じきょうだい児の女性から見ても鬱陶しいかもしれない

我々が孤独を背負い続ける理由を少しはお分かりいただけただろうか









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