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老人ホームでの私の仕事

退院日は決まってないので、仕事の方もしばらく休みです。
今日は仕事のことについて書こうと思います。
私の仕事は特別養護老人ホーム(略して特養)でのリハビリというものです。

高齢者が特養に入所するためには、要介護度が5段階の3以上でないといけません。要介護度3というのは、生活全般に介護がとても必要な状態です。

言い換えれば、人生の最終盤の高齢者です。

そして、私の所属する特養では、平均すると1ヶ月に1名以上の方が亡くなられ、終末期といって、死の近い方も常におられます。

終末期の方へのかかわり。 正解は分かりませんが、

「できることをできるだけやる」
と決めてやっています。

・寝ている位置を直す
・口の中をケアしたり潤す
・服のしわを直す
・顔を拭く
・音楽をかけたり、話しかける
・呼吸の補助
などです。

そして、亡くなられた後、体をきれいにするという役割もさせてもらっています。

亡くなられた後はどの方も、すごく穏やかな顔になります。

楽になったというのもあるのでしょうが、その方の生き方や人柄も現れているのかもしれません。

体をきれいにしていくなかで、ご家族も思い出話をたくさんされます。
生きておられる時に聴きたかったな、ということもよくあります。

体をきれいにするという役割は、深夜でも呼ばれます。なので、特養でのリハビリといっても、その役割はとても広いです。すごく貴重な経験、 役割をさせてもらっています。

特別なことはできないけど、
「できることをできるだけやる」
これは終末期の方に教えてもらったことだと思っています。

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