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「お母さん」になった日


2011年2月16日
11年前の今日「お母さん」になりました。

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結婚してしばらく、
なかなか子どもに恵まれませんでした。
友達はどんどん「お母さん」になっていくのに
わたしだけ置いてけぼり。

あなたはお母さんになる資格ないよ。

神様にそんなふうに
言われてる気さえしていました。

5年経ってようやく授かった息子。
元気に生まれてきてくれてありがとう。
ただただそれしかなかったはずなのに。

毎日泣いてばかりで片時も離れられない。
食事も落ち着いて出来ない。
トイレもお風呂もゆっくり入れない。
寝不足の毎日。イライラは募るばかり。

わたしは「自由を奪われた」
としか思えませんでした。

あんなに待ち焦がれた赤ちゃんなのに。
自分の身勝手さにも嫌気がさしました。

わたしはこどもを
「アクセサリー」ぐらいに
考えていたのではないか。
自分を推し量る
「ステータス」のひとつとして
捉えていたのではないか。

この苦しさは
人一人を育てるということの重みを
全然分かっていなかった報いだと思いました。

神様はやっぱり正しかった。
わたしには、
「お母さん」になる資格がなかったんだ。

そんな十字架を勝手に背負い込んで、
9年ほど経ったある日、
わたしは、鴨頭明子さんに出会いました。

明子さんは
「お母さんはただ笑ってればいいだけ」

そんな簡単でシンプルな「子育て論」を
教えてくださいました。

わたしは涙が止まりませんでした。

自分が望んだはずの子どもだったのに
いざ生まれれば「自由を奪われた」と嘆き
その身勝手さに呆れ
自分を大嫌いになっていたわたし。

こんなわたしでも許してもらえるかな。
今からでも遅くないかな。

恐る恐る見せる笑顔に
息子の嬉しそうななんとも言えない顔。

「お母さん」が笑うだけで
子どもは本当に本当に幸せそうな顔をするんだ。

ようやく自分でかけた呪いから
解き放たれて
今日で11回目の
「お母さん」になった日を迎えました。

今日もまたイラッとすることはあったけど(笑)
大丈夫 。

「お母さんはただ笑ってればいいだけ」

その言葉が道しるべになってくれるから。

明子さん、
わたしを「お母さん」に
戻してくれてありがとうございました!

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