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旧いCMを眺めながら一日を終える 温い湯槽の中から意識を飛ばす先 2005 仄かに青い写真のよう…
喪失の中で聴いた讃美歌は何より美しかった 響くオルガンの音色が呼び起こしたかつての日常 特…
理想系 奇想天外 一筆の線 起承転結 巡る命 わかっていたこと 永遠なんてないこと 128億年…
モールス信号が途切れることなく送り続ける合図 世界樹の下 スルトの頂 巨大な海嶺の麓 月の…
AとBとAとBとAと 規則性を持った数億の電子は海を巡り 時には摩耗し消失し そして新たに生み出…
とても寒い日の朝 凍る息と心臓と惜別 ごめんよ 夏は去って冬になっても またきっと夏は来る …
ゴミ溜めのような路地で男が壁にもたれている 酒を寄越せと叫ぶ老人 年端も行かない少女は立ち尽くしている 権力は地に落ちて魍魎が跋扈する 子どもはパンを齧る 聖人のような明るい瞳 迷いのない 純粋な瞳が 黒いのか白いのか僕には分からない ピストルの音が鳴った時 右手の中に感じた温もりは死だったか生だったか 君にはきっと分からない この町にも朝は来る 空が晴れていたのか雨だったのか 誰にもきっと分からない
拒絶 拒絶 拒絶 何もかも拒み続けた末に 世界から拒絶されても構うな 天つ神がふたつよこし…
町の全てが雪におおわれた後に 一際大きな流れ星が落ちた 眩い閃きは恐怖を孕みつつも 皆なぜ…
なんでもない時の世間話だったのかしら 時々ぽっと昔話を吐き出す 重々しい話が多かった 意図…
ちょうど生まれた頃 ベルリンの壁が壊れた その後程なくバブル景気というものが終わりを告げ…
巨大な迷路の中で彷徨い続けるように 都市は広大で複雑怪奇 膨大な数の情報に洗い流されては …
やぁ はじめまして この世界では どこから来たの 何をしてたの 好きなものは 大切な人は 辛…
蹴散らせ蹴散らせ そこ退けそこ退け 邪魔する奴らは遠くへ遠くへ 逆巻く風にただ身を委せ 終ぞ僕らは遠くへ遠くへ 反磁力の生命体 聳り立つ巨大な樹 空と海を隔てるものは 紙一重の自尊心 目を見よ 耳欹てよ 血湧き肉躍る夜 汚いものには蓋をせよ 孤独と独善に生きよ