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キュプラウスの涙

喪失の中で聴いた讃美歌は何より美しかった
響くオルガンの音色が呼び起こしたかつての日常
特別なものは何もなかったけれど
全てが輝いて思えた

神様は残酷でリアリスト
夢を見せて甘やかすことはしない
目の前には苦難と辟易が積み重なる
なお覆い被さる暗幕のような日々

それでもね、生きていこうと思うんだ

コーヒーに沈む糖分と沈黙する世論
ねじ伏せる雑音 騒ぐな群衆よ
僕たちはまだこの世界に生まれたばかりだから
鐘の音が送る魂
眩いほどに輝く梯子
涙の縁に沿うた絵画のような日々

おはよう、

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