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自信と自身

 自信なんて嘘さ. 何か資格を取ってみたり, 何か良い業績を作ったりすることで自信がついたと思うことがあるかもしれない. こんなものは 他者比較による相対的な評価が少し良くなったにすぎない. もしも資格試験に不合格になっていたり, 同僚の中で業績が最下位であった場合, その過程でどれだけ新しい力を獲得していようとも, これは失敗体験として記憶され, 自信とは呼べない感情を獲得することになる. ともすれば自信が欲しいという欲求は成功を求める感情に近いのであろうか.

サッカー選手の本田圭佑さんを例にすると, この感情は認識しやすくなるであろう. 彼は世間的には成功者と言われていおり, 確かに自信に満ち溢れているように見える. しかしながら彼自身は, 自身の成功には関心がなく成長に焦点をおき日々の練習を行なっているらしい. そのため彼は失敗を恐れる必要がなく, 大胆な行動ができるのであり, その行動こそ外部から見た“自信に満ち溢れている”行動なのであろう. 彼が行動できる理由は成功してきた自信があるからではなくて成長してきた自身がいるからなのであろう. 自信などというものは外部から見た相対的な雰囲気のことなのかもしれない.

先日も述べたとおり, 成功体験はわかりやすいという点で良いがそれよりも以上の価値がない. これと同様に, 成功を必要とする自信という感情は, わかりやすいという点で良いが, 相対評価に依るものであるため, 失いやすい. 感情なんてそんなものだ.

今日も数学頑張ります.

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