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現場の先生たち

 去年は、まだ入学前。秋口から新一年生の就学相談が始まり、足を運んだ。理想的な相談先では全くなく、親の不安を煽られるだけの虚しい機関という印象が残っている。
 たった一日の『初めまして』の相談員の方に客観的に息子の状態を判断され、その時の様子を箇条書きにされたものが後日、自宅に郵送されてきた。

  • 相談員が「おはようございます。」と挨拶をすると、軽く返事をする程度でした。検査室へ誘うと、最初は嫌がりましたが、移動することができました。

  • 2歳級から6歳級まで行いました。検査中、質問の了解が難しく、すぐに「わからない」と言ってあきらめる様子が見られました。

  • 色や形は理解していましたが、左右や数量については、理解が曖昧な部分がありました。

※この文書は就学についての判断をお伝えするものではありません。

 こんな注釈入りの書面が郵送されてきた訳だが、誰も頼んでないし。出来ない部分の箇条書き書面を入学先にも送付され、情報共有し…一体、何がしたいの?何の参考になるのか。

 社会の偏見をそんな教育機関から感じた気になった私は、息子を通常級に入れる事を選択。

 今年4月からの3ヶ月は大変貴重な時間で、卒園当初の息子と比較するとかなりの成長を遂げた。4月当初は正直、非常識な行動も目立ち、担任の先生から日々お電話いただいたり…ただ、担任の先生はすごくすごく息子と向き合ってくれていて、さぞ“奮闘”の日々だろうと思う。
 この入学からの数ヶ月、事細かに先生と直接お話しさせていただく時間があり、支援学級の視野を私の方から口にした。
 機関への不信感から選択しなかった支援級だが、現場の先生達は本気で息子と向き合ってくれている。親の私と担任の先生の思う事が、有り難くも完全一致していて、息子の個性を潰す事なく学校生活を送れることを一番に考えてくれている。先生から出て来る言葉一つ一つがとても賛同できるもので、「お母さん、一緒に考えていきましょうね」と言って下さった。

 来年度から我が子は支援学級を選択し、学校生活を送る事になりそうだ。
 ある程度、子どもの教育面を任せてくれている夫は支援級の選択は昨夜の段階で不満そうではあった。来年までの時間で、支援級のあり方を改めて私も理解を深め、夫に伝えていこうと思う。

 幸い、校長先生はじめ、教頭先生も支援学級担任の先生も、もちろん今の担任の先生も、息子をあたたかい目で日々見てくれていて、それが親の私にも伝わるので、何故か、昨日の話し合いは皆がところどころ涙目になっていて…久しぶりに愛を感じるあったかい時間を過ごすことができた。

今ある環境に感謝しながら。
関わってくれる人たちに、今日も感謝♡

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