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頭痛の話

どうしようもない頭痛持ちである。

世の中には「生まれてこの方物理的刺激以外で頭を痛くした試しが無い」という人も一定数居るらしい。二十歳になるかならないかの頃に出会った、とある40代の女性がそうだった。世の中、あれほど羨ましい人もそう居ない。「この人になりたい」などと思ったのは、後にも先にもあの一回切りである。もう名前も覚えていないが。


私の頭痛には、何種類かある。

その一つが、所謂気象病。それも、気圧が低い時というよりは、短時間に急激に上下するような時に酷くなりがちだ。

気象病患者のお助けツールとして有名なアプリ「頭痛ーる」を私も愛用しているが、折れ線グラフの勾配が急になればなるほどしんどいという訳である。

気象病については頭痛の他にも、倦怠感や病的な眠気、血行不良のような四肢の痺れ、気分の落ち込みなどを併発しがちだ。これら気圧変動に伴う体内バランスの乱れには漢方薬の「五苓散」が効くとされており、最近では、市販薬でも配合されたものが出回り始めた。服用し始めて2ヶ月ほどになるが、効き目は程々、という印象だ。

そもそも私は、どうも薬が効き難い体質のようなのである。この気象病の薬に限らず、何かと体調を崩しやすい私は割と多種多様な薬を常備している。アホみたいな話だが、鎮痛剤だけで3種類は持ち歩いている。が、どれも効く時と効かない時が半々くらいで困っているのだ。

これまで、医者にも「あれ、思ったほど効いてねえな?」という顔で首を傾げられたことが度々ある。まあ田舎の医者はほぼ藪なので(暴論)、適切な投薬でなかった可能性も無きにしも非ずだが……


夏の終わりから秋、そして冬に移り変わろうというこの頃、今時分は気圧の乱れが激しくて、どうにも体が付いて来ない。毎日のように起こる頭痛や倦怠感で、なけなしのQOLはマイナスを振り切ったように思える。今も、余りのこの辛さをどうにも出来なくて、取り敢えず久々にnoteを書き起こしてみているところだ。つまりは愚痴である。

だが、愚痴くらいは許されたい。明日も気圧の折れ線グラフは急勾配を描いているが、職場のコロナ感染者数もじわじわ増えているが、それでも出勤はせねばならないもので。自粛自粛と言うならば今すぐ1人辺り30万円/月くらい配ってくれれば家から一歩も出ないと言うに。


……愚痴るのも結構疲れるものらしい。気が晴れるどころか、より一層暗澹としてきた。

生きるのが下手で参ってしまう。

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