置屋での暮らし〜食事⑵〜
お晩です🙇♀️
前回の久方ぶりの投稿を目にとめてもうて、読んでもうておおきに☺️
日々の生活にすぐ手一杯になるもので、『書き起こす」と言う事までいたらず
今に至ります。
さぁ、、、間が空きすぎましたっ!!!どぅしょぉ〜🫣💦
焦りますが、話は盛らずに落ち着いて書きますね。
ほな、食事編の続きを書かせてもらいます。
※まかない事情は置屋さんによって少し異なると思いますので、あしからず。
お座敷でお客様によく聞かれる質問で
『舞妓さんは普段、何を食べてるの?』
『毎日懐石料理とかが出てくるの?』
と聞かれるのですが、、、、、
置屋さんに住み込みの間は、まかないさんが
毎日ご飯をつくってくれはります。
どんなものかと言うと、、、
白いご飯におかず、汁物、
家庭的なご飯をいただいてました🍚
その置屋さん(屋形)によって出てくるものは様々ですが、
水菜とお揚げの炊いたん
だし巻き
ししとうとおじゃこの炒めもの
しらたきのたらこ和え
牛肉とごぼうのしぐれ煮
お茄子とニシンの炊いたん
ぬた和え(酢味噌和え)
などなど、京都らしい家庭料理が出てくる日もあれば、
カレー
ハンバーグ
コロッケ
天ぷら
麻婆豆腐
唐揚げ
と言った、子供が好きそうなおかずの日もありしました。
置屋さんよりますが、大所帯のお家やとおかずが大皿に
どーーーーーーん‼️と盛られ、小皿で取り分けて呼ばれます。
ゆっくり食べたいとこですが、、、お座敷前の腹ごしらえ🍚
そんな時間はありません‼️
夕方は一日で一番忙しない時間帯⏰
おこしらえ(白粉•お化粧)して
🔻(姉さん方に着付けお先ぃどす〜!のご挨拶)
男衆さん(おとこし)に着付けてもうて
🔻(着付けがおわると、お先ぃどした〜!姉さん!のご挨拶)
(お母さんにはご飯頂いきますやお先ぃどす、姉さん方にもお先ぃどすなどのご挨拶)
そして、やっとご飯👏😋
が、しかし‼️
慣れてしまえば問題ないですが、普通に食べれる訳ではありません笑(ジラす)
舞妓さんの場合だと☝️
白粉(お化粧)をしているのですが、白粉は『油』で落ちてしまうので😱
おかずは小さくして、食べなくてはなりません。
あと着物&だらりの帯(置屋さんにお借りしてる大事なもの)を着てから食べる時は
まずエプロン❗️そして襟元に手拭い!舞妓さんのお襟は1センチほどの分厚い襟で手縫いの
刺繍がされている物、死守せねばなりません。
ケチャップやお醤油なんかをつけた日には、、、想像したくありません笑🥶
そして一年生の舞妓さんは花簪(月替りの季節のお花の簪)に房が下がっています
簪をさしたまま食べて、房がソースやお味噌汁などにドボンした日には、、、、、
同じくだりです🥶
自分の身なりに細心の注意をしながらの食事🍽️
それは、大前提‼️
お母さん、姉さん方、大御所の姉さんなどと
同じタイミングでご飯を食べることになると
『お母さんおぶ(お茶)どうどす?』とお聞きしてお茶を注いだり
取り分けのお皿とお箸をサッお出ししたり、
届かない方のおかずを『お取りしまひょか?』なんてお聞きしてお取りしたり。
お箸の持ち方置き方、お皿お茶碗などの持ち方置き方、コップなどの持ち方置き方
食べ終わったら、『お皿おさげしましょか?』
『着物が汚れへんようにお袖持ちよし』『脇を締めなさい』と教えてもらったり、、、、
言い出したらキリがないですね笑
実際の所舞妓さん達はお座敷に遅れてはいけないので、ほどほどのとこで
お母さん達が『自分のことしよし』と言うてもうて先に呼ばれてました。
仕込みさん(修行期間)はきっちり仕込まれます💖
気は抜けませんが、お座敷やお客様とのご飯食べ、
着物の時の食事のお作法、気遣い気配りのお勉強など
必要なことばかり✨
そして、ささっと食事をすませたら、お母さんや姉さん方にご挨拶をして
お紅をさして、身なり整えてお座敷へ向かいます。
美味しいご飯のお陰で毎日頑張れていました。
花街の厳しい環境の中で、食べることで心もリフレッシュしてエネルギー充電をしていたなと思います。
お母さん姉さん方の厳しい目も有り難い中、同期や可愛い後輩たちと忙しい時間に
なんやかんや一緒に食卓につけばワイワイするし笑
お節分には恵方巻きをみんなで頬張ったり
お雛さんには、ちらし寿司よばれて
冬は粕汁でほっこりして
誕生日の日はお小遣い出し合うて、プレゼントとケーキで
夜中にお祝いして、お夜食パーティーしたり。
思い出いっぱいですわ😂
浸ってしまうくらい、濃密な時間。
戻れないし、戻りたいともあまりおもわない笑
前へ進もっ🌝
ついつい思い出話しになってしまいますね💦
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
今回はここいらで失礼します🙋♀️
※ご質問等ございましたら、コメントにてお受けいたします。
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