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置屋での暮らし

こんにちはもとおどり子です。
1ヶ月以上も空いてしまいました、
流石にあかんと思っていたところに
初めてのコメントを頂き、やる気スイッチが
押されました‼️ありがとうございます😭

前回のお話しの続きを、、、


置屋さんへ入らせてもらった私は
おうちの先輩の芸妓さん舞妓さんと先に入っていた仕込みさんのとこへ行き、
お母さんから紹介してもらい挨拶をして
お姉ちゃん※お手伝いの方(ご飯を作る方、お店のお掃除などする方、お茶屋さんのお店に立たれる方)にも初めましての挨拶を済ませました。

※花街ではお手伝いの方、お茶屋さんの身内の女性の関係者などは大体お姉ちゃんと言いまして、年齢はあまり関係なく😅自分のお姉ちゃんとは無いですが笑、お姉ちゃんなのです

その日はお家の細かいことをお母さんや先輩の仕込みさんにざっくり教えてもらい、
そうこうしてる間に夕方の忙しい時間になるのでとりあえず夕飯を食べさせてもらいました。

初日なので緊張して猫かぶって大好きなご飯🍚をあまり食べなかったな、、、笑
仕込みさん用の着物を着せてもうて、
先輩仕込みさん後を金魚のふんのように
トコトコ付いて行きながら


あっという間に時間が過ぎ
気がつくと夜。

千と千尋で例えると最初千がリンの後を引っ付いて色々お世話してもらいながら手解きを受けるシーンのイメージが分かりやすいです笑

ちょこんと隅っこの方に座らせてもらい
お茶屋さんのお姉ちゃんや先輩仕込みさんのしたはることを必死で見ながら、ふと時計を見たら12時を過ぎていました。慣れない時間まで起きていたので眠かったのを覚えています。

その日は初日であった為先に部屋へ上がらせてもらいました。

お茶屋さんや芸妓舞妓さんは夜中12時を過ぎてもお客さんが帰らはる時までお仕事です。

と言うと語弊が少しありますが💦
お母さんは昔はよく朝まで芸妓さんの帰りを
※お帳場で待ったわ。とお話してました。

※芸妓舞妓さんのお花の本数(お座敷についてた時間の事)などを管理、帳面などを付ける場所です。ザックリした説明ですんまへん


来られたお客さんには時計を見て現実に戻り
夢から覚めないようにお茶屋さんのお客さんが目に触れるとこには時計を置いていせん。

これも楽しんでもらう為のおもてなしの一つ
夢を見てもらう為や」とお母さんは教えてくれました。

寂しいの「さ」の字も思もわせてくれないほど
覚えることがぎょうさんあった一日だったのを
覚えています。


*仕込みが置屋さんの中ですること

▫︎お母さんや姉さん方のお手伝い、お使い
▫︎お家のお掃除
▫︎お電話きき
▫︎お茶屋さんの夜のお座敷の用意 
▫︎姉さん方の着付けのお手伝い(紐もちなど)
▫︎お座敷のお手伝い(お料理のお運びや姉さん方のお手伝いなどなど) 

覚えている範囲ですが、
こんなことをしていました。

仕込みさんの間は前回のお話で書いた、
廓(くるわ)言葉はもちろんですが、
「上下関係」これをきっちり叩き込まれます。
姉さんより先に暖簾をくぐる時や
ご飯をよばれる時、お風呂に入らせてもらう時夜寝る時、家を出る時入る時などなど
基本はお母さん、姉さん方目上の方が先なのは
大前提ですが、物事や状況などにより下の者が先にする場合は、、、

必ず「お先ぃどす」の一言が必要なんです。

お風呂やご飯、就寝などは一昔前の時代までは
先輩より先はあかん。とのことやったそうですがあまりに厳し過ぎると続かない子達もあるので少ぉしずつ優しくはなってきています。

ですが、「お先ぃどす」と言うたからには
お風呂などは5分以内で入らなアカンで。と
先輩仕込みさんに言われ、ヒヒィーーーーー
と焦って入ったもんです笑 

大袈裟に言わはったかもしれしまへんけど
お疲れの姉さん方を待たせてはあきまへんので

ですが冗談抜きな感じだったので最初の方は
ビビりながら入ってたと思います♨️

ラピュタか❗️て感じですよね
(ちょいちょいジブリ出てきます)  


置屋さんによって細かい決まり事は違いますが
上下関係がはっきりしてるが故に色んな濃いエピソードが沢山あります。

又そのお話をちょこちょこお話していきますね


最後まで読んでもうておおきに。


間があかへんよぉにぼちぼち頑張ります😅


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