冷水で半身浴をするのと全身浴をするのでは、どちらが寒いでしょうか?正解は…
12月も終わり、いよいよ寒くなってきましたが、今回は"寒さに耐えるのには体を冷やすことがよい"ことを、手近な実験で証明したいと思います。
タイトルにあるとおり、みなさんは
1 全身を冷やす
2 体の半分だけ冷やす
のでは、どちらが寒いと思いますか?実験をしましょう。
冷水浴です。お風呂に浴槽の半分弱くらいまで水を張って、
1 顔と手足の指先だけ出してそれ以外全身が水に入るようにしましょう。
その状態で5分ほど耐えます。それくらいならなんとか耐えられても、
出た後は全身が寒くてガタガタ震えてしまうでしょう。その後は風邪を引かないよう、体を温めてください。では次に、
2 みぞおち辺りまでが水に浸かるようにして、半身浴をしましょう。
その際、体温を逃さないように腕は脇を締めて胴体と密着させ、脚も静座をするなどして上脚(太もも)と下脚(ふくらはぎ・すね)を密着させます。
するとどうでしょうか。
1 と比べて体温はあまり放熱されていないのに、下半身は寒く上半身(特に頭)はボーッと温かくなり、丁度風邪を引いたようになってしまうのです。
これはいわゆる頭寒足熱(頭は寒く、足は温かいのが健康の理想である、という熟語)の反対で、頭熱足寒になってしまっているからです。
全身を冷やされれば体の機能は寒さに対抗し全身を温め血行をよくしますが
下半身だけ冷やされると脚の血管が細くなり下半身の血液が上半身に集まって、下半身は一層寒く、上半身は一層温まってしまうのです。
そしてそのバランスの乱れが病気になってしまう原因なのです。
太ももやふくらはぎが温かくても、足先が温まらないと体は冷えてしまいます。血液が足先まで循環していない証拠なのですから。
(体を冷やして)熱が出たのではなく、(手足の)熱が頭と胴体に集まったのだと、改めて言えます。
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