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通信パケットの8小節の前奏

世界中と通信できるインターネット。
そこを流れる電気信号は「パケット」という単位でやりとりされています。


始まりが分からない

ネットワークにつながったコンピューターの気持ちになってみよう。

自分にはインターフェースという足が生えている。
インターフェースはネットワークにつながっていて、ひっきりなしに信号を送ってくる。

信号は0か1の2種類だけ。
ハイハットをクローズした「チッ」という音と休符のようなものである。
聞き分けるのは簡単だ。

しかし、一つだけ問題がある。
パケットの始まりがどこか分からない。
通信には、開始と終了を知ることが必要だ。

前奏

ネットワークでは、パケット通信を始めるとき、最初に送信するべきパターンが決まっている。

0と1の信号で表すと次のようになる。

10101010 10101010 10101010 10101010 
10101010 10101010 10101010 10101011

プリアンプル

この8バイトの信号に続いて、パケットが送信される。

1と0が交互に繰り返され、最後だけ11と連続している点に注目して欲しい。

これは、ハイハットで「チッ、チッ、チッ、チッ」と7小節刻んで、8小節目で「チッ、チッ、チッ、チチ」とフィルインしたら、曲を始めるのに似ている。

この8バイトの信号をプリアンプルと言う。
通信パケットの前奏だ。

パケットという音楽

インターネットでやりとりされる無数のパケット。
その一つ一つは、8小節のプリアンプルから始まっている。

通信の開始を知らせるリズムパターンの後には、人々のメッセージが続き、世界中のネットワークを駆け巡っている。

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