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診断名がつかないHSP

LD学会で発表された研究、『HSPと発達障害は区別可能なのか』が論文になりました。

こちらから無料で誰でも読めます。

大変興味深く読ませて頂きました。

わたしはHSP(HSC)についての本を5〜6冊くらい読みました。その上でわたしが思うのは、「性格」や「気質」は確かにあると思う。
同じ出来事に対して特に感じない人もいれば、深く傷つき心の病に繋がる人もいるから「気質」としてはあると思う。

けれど、なんか最近はHSPという言葉だけが1人歩きしすぎているのではないか。HSPをかかげすぎて本当の問題が見えなくなっている人が多いのではないかなと感じることが多々ある。
この論文にあるようにASD、ADHDのような発達障害であったり、不安障害、強迫性障害、適応障害、愛着障害などの精神疾患が原因としてあると思う。
けれど、発達障害や精神疾患を認めたくないが故にHSPという言葉に飛びついて問題に蓋をしてしまっている人も多くなっているような...。

HSPにいわれる繊細な気持ちに目を向けるのはいい事だけれど、この言葉にすっかりすがってしまい発達障害や精神疾患であることをないことにしてしまっているのではないかな。そうすることで、必要な支援や治療から遠のく結果になってしまっては本末転倒なのではないかな。

HSPは現在診断名がつかないからこそもっと慎重であるべきだと思う。
ファッションみたいに掲げている人も出てきているように思う。

何度も書くけれど、HSPという生まれ持っての「性質」はあると思う。しかし色々な問題が隠れていること、隠されているかもしれないことをもっと慎重に考えるべきなんじゃないかなぁ。
もっと研究が進み、正しい理解が広まるといいな。

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