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日本で1人、メディアで注目されることの恩恵とこれからの付き合い方

ハイダイバーの荒田です!

1個目の記事からかなり期間が空いてしまいましたが、何とか2個目を書けました。(思ってる事文字にするのこんなに難しかったっけ...?)

ありがたいことに今年だけでも大手やローカル問わず6つの媒体で取材していただく機会をいただきました。通常の飛込競技に取り組んでいた時には経験したことのない数です。

取材を受けた際の発言と伝わったことによって生じた効果、知られることのメリットとリスクなど取材を通して考える機会になりました。

考え付いたこと、そこから自分はどんな人間であるべきか、最近考えていたこととまとめてつらつら書いていきます。

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見ず知らずの他人だった人から自分の名前が出てくる

人の印象は、初めて得た情報に抱いた感想から形作られます。

例えば、ヒーローインタビューを受けているスポーツ選手がいたとします。

結果に対して自己の活躍を振り返りつつサポーターやファンへの謝辞を汗を流しながらも笑顔で述べる。

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(イメージ画像です)

これらの場面を見て少なくとも自分は「人からの期待に応えつつ多くの人に支えられていること自覚している人だな...」と思います。得られた選手の情報でその人となりを覚える。

直接会った事がなくても選手のことを知れたように感じます。

興味を持てばネットや雑誌などのメディアの情報を辿って更に詳しく選手自身の情報を得られます。

テレビ越しに見るタレントも、アリーナで観客を沸かせるアスリートも、日常的に会話するあの人の言動も、その場で見られている個人の一つの側面(パーソナリティ)であり、一つのキャラクターである。

ハイダイビングの魅力をカメラの前で自信満々で話す荒田も、競技以外ではスポーツ施設で働くポンコツな20代半ばの男性です。そんな自分がメディア出てからは「○○に出演してた荒田さんですよね?」と話しかけられる事が出てきた。

メディアで知った「国内で1人しかいないハイダイビングをやっている怖いもの知らずな荒田」というある程度完成した印象を持った人が話しかけてくる。

この印象(キャラクター)に興味を持ってくれて、期待をして話しかけてくれるのだと感じた。じゃなければ何のとっかかりもない男性には声をかけない。(当たり前)

実際に会って話をして、メディアで得た情報の補完をする。ハイダイビングについて他者から尋ねられることは基本的になかったのでかなり驚きました。

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地上波でハイダイビングが初めて放映された影響

国内の認知がほぼゼロに近かったハイダイビングが自分以外の力で広がっていることには感謝しかありません。

自分を一端のスポーツ選手と定義して、表題の"与えられるもの"がハイダイバー荒田にとって何かと問われれば「正しいハイダイビングの認知」でした。

自分のことは二の次でいい。圧倒的に価値のあるハイダイビングをイメージだけではなく正しく知ってもらう事が先決。(現状選手は自分しかいないので半自動的に荒田に結びつくので...)

これからは伝わっている情報から更に広く正確な伝わり方ができるようコントロールして同時に知らなかった人へのアプローチも絶えず行っていく、発信源としての覚悟を持ちなおしました。

加えて伝える人が拾ってくれない情報もあり、インパクトがない・共感しづらいと言う理由でカットされる部分もある。

常識とはかけ離れた競技なため、いかに受け取り手の理解しやすい言葉に翻訳できるかが問われます。語彙力も鍛え続けるべき。

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(偉そうなこと言ってる)

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プロスポーツ選手と無名選手との決定的な違い

スポーツ選手のカテゴリーでトップ選手と比較した際、ハイダイバー荒田はまだ無名に等しいでしょう。競技成績でも収入でも敵いません。

その他比較項目として知名度や社会への貢献度などあげたらキリがないですが、つまるところ、期待してくれている人の数と熱量がトップ選手と無名選手の違いかと考えます。

活躍の大小によっては個人に留まらず、企業や果てには国までもが選手の活動を支援してくれることもあるでしょう。日本代表やオリンピック選手として多くの人の期待をされる選手です。

オリンピックメダリスト並の競技成績がある場合、頂点に立ち競技者の目標として目指される「お手本」になるでしょう。時には競技以外のパーソナリティも取り上げられ優秀であることも求められる。すると多くの人が抱く清廉潔白なスポーツマン像が形成されます。

しかし、スポーツマンとしてのイメージ、それ以外のパーソナリティに出来上がったイメージなど本人の意思ではコントロールしきれない部分がでてくる。期待や憧れからくるイメージの一人歩き状態が発生する。

こうなんだろう、こうあって欲しい、偶像のように憧れる対象には人々の期待とイメージが作り上がっていく。出来上がったイメージが実際に正しいかどうかは二の次で。

藍染

(期待してない人には「そんな人とは思わなかった」とは言わない)

企業の広告塔としてスポンサーがついていれば、企業イメージのに沿った活動や宣伝をしていく。大なり小なり応援してもらうことには期待と責任が発生します。

その反面、競技以外での不祥事が大々的に報じられる。行動一つに対して大きく取り沙汰されるのはそれだけ期待されているからではないかと感じます。

膨れあがった期待に応えるかどうかは自由ですが、期待をそこねるような素行や法を犯すような真似をした場合はワイドショーでの報道の通り常軌を逸するバッシングが待っている。批判を受ける選手も同じ人間であり、決して完璧な人間ではないのに。

バッシングでボコボコになっている著名人を見て、戦慄しながらも見られる立場に立つことの奥ゆかしさを感じました。

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(「期待してたのに」この言葉ほど怖いものは無い)

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スポーツ選手の生命線はいかに期待に応えられるか

期待の大きさの反面過ちを犯して身を滅ぼす著名人はいつの時代もいて、しかし裏を返せば期待に応え続けられるのであれば自分への追い風も吹き続けるのでは?と思う。

選手を応援するスポーツ観戦者が「スポーツ観戦」に求めるものには、プレーのおもしろさ、演出の魅力、推しの選手の活躍、観戦者同士の臨場感と一体感など多くの要素があります。

そこにずば抜けた活躍をする選手がいるだけでサポーターの心を動かせる起爆剤になりスポーツ観戦者の求めるものを満たすこともできるでしょう。

ハイダイバー荒田はまさに人々の感動を呼び起こす様な起爆剤になりたいのです!!!


そのためには、『こいつならきっとやってくれるだろう』『こいつならもしかしたら...』と大小問わず可能性を感じさせる人間でなくちゃいけない。

自分が見てきた世界は明るく楽しく、好奇心が掻き立てらるものだった事を伝え続ける。ハイダイバー荒田が見せてくれる世界はきっと面白いものに違いないと期待を抱いて欲しい。

『荒田を通して面白い世界が見れるかも...!』

『あんな楽しそうな世界を体験してみたい...!』

未来に希望や夢を持てるきっかけになれればこれ以上光栄なことはないと思います。今後は応援してくれる人へ予想以上の楽しさをお届けしていくことを常に意識していきます。

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...なんて立派な事を言ってますが、詰まるところが『ハイダイビングと言うやばい競技をしている荒田が世(メディア)に出たので一緒に観て楽しんでくれる人増やそうぜ!』って事ですね!

大々的に応援してもらっている企業やスポンサーはまだいませんが個人単位で多くの人の助けがあったおかげで今の自分があります。さらなる挑戦に向けての支援も、理解を得て募っていきたいです。

これからもハイダイビングの荒田を見届けてくださればと思います。

応援よろしくお願いいたします!

まとめ

●見てる人は見てる。24時間見られてると思って生きろ

●正しくわかりやすく伝えろ

●誤解や偏見を生まないように等身大で生きろ、期待に自分を作らせるな

●感情を動かすきっかけを振り撒き続けろ、周囲を巻き込み楽しませろ





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