HSP、ADHDに助けられて生きていく。

私は、HSP気質だと自覚もしているし、
周りにもそう言われる。
そして、一番近い友人はADHDだ。

久しぶりに彼女と会った。

クリエイターやフリーランスの仕事について
教えてもらおうとお互いにパソコンや資料を持ち寄って。
カフェはなかなか混んでいて、でも、偶然にも私たちが案内された席は隣が空いていた。

「そこの席と合わせちゃっていいですか?」

混んでいる店内で、2人席でも十分な広さだったのに、
「資料を広げるから狭い席では意味がわからなくなる。」
という理由で、彼女は2人席をくっつけて
4人分の席に2人で座ると
店員さんにお願いしたのだ。

店員さんの顔から困惑する表情を
読み取れない人はいないだろう。くらい
かなり困惑した様子だったが、
それを一ミリ足りたりとも気にしない彼女。

そのときの私の顔は、
店員さんと同じ困惑した顔をしていたに違いない。
でも、彼女は空気を読まない。
あえて読んでいないのか、気付いてすらいないのか、
彼女に聞いていないので正解は分からない。

何度も私は「一席だけで足りるから元に戻そう」と
お願いしたが
それが叶ったのは
退席する10分前くらいのことだった。
明らかに一席で足りたのに。


一杯のアイスティーで数時間滞在した。
それが普通だと彼女は言う。
私は気が引けてしょうがなかった。


こうも思考が違う。
でも、周りを気にしすぎる私には、
彼女といる時間が心地良い。
彼女の分まで周りを見てしまう私と
私の分まで自分の意思を通そうとする彼女。
足して割るといい感じになることが多いのかもしれない。
彼女の考え方にいつも私は助けられている。

ADHDは自分の心地良い空間を意識的に作らないと
外からの刺激で自分の思考が回らなくなる。
のかもしれない。
だから常に自分のことを先に優先しないと、
とんでもない大惨事を引き起こす。
ADHD自ら自分を優先している
という感覚ではないのかもしれない。
自分を守るために、当たり前の行動なのかもしれない。

彼女との友だちの期間は長いが、
ADHDとわかってからの期間はまだ短い。

HSPの私はADHDの彼女に
今日も助けられている。

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