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原稿用紙7枚分の感想文

大好きすぎてDVDが待ちきれないので欲を言えば6作品の中に選ばれてほしかった…いえなんでもありません。
キャノです。


オンラインアンケート供養、
Mono-Musica
『アッシェンの灯台守』
を語ります。

こちら実はオンラインアンケートではなく…
クソ迷惑オタクをやらかしたお恥ずかしい話なので詳細は語りませんが、馬鹿長いです。
公演から2ヶ月以上かかって書き上げた、オタクの駄文です。

でも本当に、めちゃめちゃ素敵な舞台だったので…

それでもお付き合いくださるお優しい方で、
⚠️ネタバレOKな方のみ!⚠️
こちらが送りつけたものになります。


【↓以下、感想文】
何回何を観ても好き好き言ってるような気がしますし実際どれも好きなのですが、アッシェンはそのなかでも本当にとっても大好きな作品でした!
DVDが完成するまでしばらく観られないことがこんなに悲しいのは初めてかもしれないです。


M1の振付がとにかく大好きです!
音楽に動きが出たところで歩調が速まるところ、列が入れ替わるところ、シンプルながら特徴的で、いきなり心奪われました。

ジョージアさんがルーカスさんと初めて会ったときの「えっ」があまりに自然で、何回見ても感動します。
「お上手ね」が美しいと言われ慣れてる感じがして、一瞬で素敵な女性だなぁ!と思いました。

ゴドウィンさんと握手するロミーちゃんめっちゃ引いてて可愛い笑
ゴドウィンさん最初ジェレミーの名前全然覚えてないのも可愛いです笑

セリーナさんの「ロミー、手伝って」という台詞がとても好きです。
ロミーに対するセリーナさんがまるで母親のようで、ふたりのあたたかい関係性を想像させてくれるやりとりが何度も出てきたのが素敵でした。

誰よりもルーカスさんにオリバーの面影を見ているジョージアさん。波の音とともにルーカスとオリバーの境目が曖昧になっていくのが印象的でした。

あと、ロミーがオリバーの思い出を話しているとき背中合わせで立っているルーカスがオリバーに見えて、モノムジカさんのこういう「同じ人なのに別の人に見える」というのがすごいなと今回も思いました。
オリバー本人は一度も登場していないはずなのに不思議です。
立っているだけでまとう空気感を変えることができるマナさんの凄さ…

ゴドウィンさんと話すジェレミー、目がキラッキラしてて本当に可愛いです。しっぽが見えました笑
見ていてにこにこしちゃう。まばたきひとつでキャラクターを唯一無二のものにするまなむさんの演技力に脱帽でした。
ジェレミーのことをもっと知りたい!学校生活のこと、故郷のこと、ロミーちゃんのこと、差し支えなければ目のことも…あなたのことをもっと知りたいです。

ゴドウィンさんのカップの持ち方かっこよすぎる!カップだけじゃなく、所作のひとつひとつが悔しいぐらいに全部決まってて、後半憎まれ役のようになっても最後まで「やっぱかっこいいわ…」と思って見ていました。

形見分けと聞いたときに、セリーナさんやジョージアさんが遠慮しているのに対して、ロミーが嬉しそうにカップを見つめているのが印象的でした。よかったねロミーちゃん…!

初めてM2を聴いたとき、事故とロミー、セリーナ、ルーカスの過去にウワァァと声が出ました。
年齢も立場もバラバラのように思えた人々が過去の事故にどう関わっていくのか、観る前から気になっていたことのひとつだったのですが、それがまさか歌のなかで明かされていくとは思わず、鳥肌が立ちました。これぞ音楽劇の醍醐味!という感じ。「父さん!」が完全にルーカス少年で泣きました。

M2の最後は弔いの献杯でしょうか。
響く鐘の音と歌の余韻で、神聖な時間のように思えました。

ゴドウィンさんに事故がオリバーのせいであった可能性を指摘されたとき、ピリッとした空気を感じつつも冷静な大人たちに対して動揺を隠しきれていないロミー、年齢の差が表れていて唸りました。

ピシッと自立した女性のように見えたジョージアさんの「死のうとしていた」という過去が衝撃的で、同時にジョージアさんという人物に一層奥行きを与えてくれたように思います。暗い過去までも美しく身にまとっている、本当に素敵な女性でした。

ジョージアさんがオリバーの息子のことを思い出した直後にゴドウィンさんが入ってくるのはミスリードでしょうか?
もしかして…と思ってしまいました。騙されました。
そして、みきさんの普段のニコニコお茶目なところを見ているから、「くそっ」って言われて不覚にもドキッとしました笑

灯台でルーカスさんとセリーナさんが話すシーンで、セリーナさんのことが大好きになりました。優しい声で遠くを見ながら穏やかに語るセリーナさんが、本当に美しくて。チャングさんの役のなかで一番好きかもしれないですセリーナさん。

ゴドウィンさんとジョージアさんのディベート対決。
ロミーの感情vs.ゴドウィンの理論でこのまま平行線かと思われたところにジョージアさんが理論でロミーに加勢する構図が、スピード感と緊張感に繋がって素晴らしかったです。
ゴドウィンさんの持論展開は圧巻の盛り上がりでした。

ジェレミーの、理系男子が頑張って言葉を紡いでる感じが誠実で一生懸命で愛しかったです。

M5、望遠鏡の受け渡しが完璧すぎて感動しました。
一段高いところから歌うみんなを見下ろすルーカスさんの構図が、この物語でのルーカス、そしてオリバーの立ち位置を表現しているかのようで、とても好きです。そのあとの波に揺られるような振付も大好きです。

あんなに泣いてるのにちゃんと台詞が聞き取れるずぅさん!
喜びも悲しみも怒りも、ロミーは一番観客に近い感覚で存在してくれていたように思います。ロミーちゃんと一緒に喜び、ロミーちゃんと一緒に泣きました。

ルーカスさんの独白で流れるBGMがとても好きなのでじっくり聴きたいです!
不穏な音から始まって最後は穏やかで切ない旋律で終わる、綺麗なラストシーンでした。

パンフレットのライナーノーツにあった「時間の経過の中でその姿は、やがて悪意をそぎ落とされ、美しい思い出の中だけで形作られる」という一文に、はっとさせられました。
ルーカスさんがオリバーの心の影の部分を連れていくことで、オリバーはアッシェンの人々のなかでずっと「みんなに慕われる灯台守」であり続けるのかな、と。
歌詞にあったように、許されずにいることがその人との繋がりなのだとしたら、forgive me notこそがまさにforget me notなのだと思いました。

とっても長くなってしまいました…!恥ずかしい!
またひとつ大好きな作品に出会えたこと、心から幸せに思います。
ますます厳しい状況の中、いつも気持ちばかりで何もできないのが心苦しいです。存在し続けてくださって本当にありがとうございます。

キャノ

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