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いつも心にウラジーミル

偶数か、奇数か。
キャノです。


まずはゴリ推しムジカの6作品見放題から、
過去のオンラインアンケートの供養を。


Mono-Musica 二人劇×ミュージカル
『白樺のクドリャフカ』

から!

⚠️ほとんど全部ネタバレです⚠️
まだ観てない方は急いでまわれ右を!お願いします!





【全体の感想と役者さんについて】
凄すぎて怖い、が率直な感想です!
また凄まじいものを見てしまった…と。

ルスランがたまに見せる少年のようなキラキラした笑顔と、怯えたように叫ぶときのギャップがたまりませんでした。
まなむさんの「苦悩する主人公」みたいな役、いつもながらとても良いですね~!
苦悩顔が大変お似合いです(良い意味です!)

みきさんの深く深く考えた末の表現と、そのお話を聞くのが大好きです。
なので、特典映像の対談もとても楽しませていただきました!
みきさんがちょいムジカで紹介されていた本、いくつか気になるので読んでみたいと思っています。


【音楽について】
二人劇とは思えないほどに壮大で複雑な音楽、そしてそれを歌いこなすおふたりに鳥肌が立ちました。

全力の大曲が次々と休みなく、しかも出突っ張りで、よく倒れずに最後まで… 本当におふたりとも体力おばけですね笑
ルスランが俺はかもめ!と叫ぶように歌ったあとさらに激しく踊るので、まなむさんまだ動くの!?と心配になるぐらいでした。

台詞も歌うというのがモノムジカでは新鮮で、まず最初にウラジーミルが文書を読み上げるところで、うわぁぁすごくミュージカルだ!と感激しました。
小林成宇さんの守備範囲の幅広さに驚きです。
今回は曲が難しいから脳内BGMにはならないかな…と思ったら大間違い、しっかり頭のなかを回っています笑
そこは流石うーちゃんさんでした!

また、スラヴ行進曲がとても印象的で、既存の楽曲を効果的に用いるモノムジカらしさを感じられました。モノムジカのすごいところだなぁといつも思います。


【脚本について】
一回目を観終わったときは、後半の畳み掛けるような展開に鳥肌立ちっぱなしで混乱のままに呆然としてしまいました。何度も観られるオンライン配信でよかった!

いつも以上に余白が多い物語で、ウラジーミルとヤマケイさんに試されているような感覚です。

最初は何も話そうとしなかったルスランが、母親やミーシャのことを語り始める頃にはウラジーミルの話術にすっかり乗せられているのに気づいて、ハーッとため息が出ました。
ぺらぺらとよく喋るウラジーミルがフッと静かになったときに、彼の存在が遠のいていくような不安に駆られました。顔にかかる青い照明もぞくぞくしました…!

また、ルスランの話を「ありえない、まるで狂気の沙汰だ!」と言うときのみきさんが、ウラジーミルを離れて、彼の話を聞いた人々を代表するようにも見えました。
二人劇でありながらルスラン対ウラジーミルだけではない感じが、この物語の壮大さを生み出す一因なのではないかと勝手に解釈しています。


今回の『白樺のクドリャフカ』は、観るたびにこちらの精神が成熟していくような、賢くなれたような感覚がありました。
モノムジカのこういった点は唯一無二だと思います。
本当はこの歌と演技を劇場で全身で浴びたかったのですが、オンラインという形でもこの物凄い舞台に出会うことができてよかったです!

長文失礼しました。




【おまけ*特典映像のおはなし】
方言対決は私得すぎました笑
群馬出身なので、「わかるー!」と友達とお喋りするような感覚で見ていました。
いちごもぶどうも毎回どっちが正しいイントネーションか考えるし、11~20はあれ以外で数えられません!とっても楽しかったです!

キャノ

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