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ゲームのBGMをオフにするという異端

僕は新しくゲームを始めるときに、必ずBGMをオフにする。
もちろん僕が異端者なのは重々承知している。

この悪癖がついたのはCall of Duty Black Ops 2というFPSゲームからだったような気がする。

僕の周りではかなりこのゲームが流行っていて、男なら大体やっていた。

なので当然ゲーマーを自負している僕もプレイしていたし、それなりに真剣にプレイしていたのだ。

このゲームは足音が結構重要で、足音で敵の居場所がなんとなくわかるので、足音を聞いている聞いていないでかなり成績が変わってくるのだ。

足音の音量はマックスにしていたが、BGMも足音をかき消すので本気の戦いには邪魔なのだ。

なのでもちろん、当時の僕はBGMをオフにしてプレイをしていた。
そこから僕はゲームのBGMがいらない、と思うようになってしまったのだ。

たまに友達に「あのゲームのあの音楽やべえよな」みたいな話をされるのだが、もちろん一切分からない。

そういったときにはフルフルのBGMが好きだと答えている。

僕抜きで会話が盛り上がるのはさみしいが、それを上回るほどのメリットがあると思っている。

それは圧倒的な没入感だ。

もちろんプレイするゲームにもよるが、アクション、それもシリアスなアクションになればなるほど、没入感が出てくる。

僕らの世界では会社でへまをしてへこんだ時にピアノの悲しい旋律なんて流れないし、恋人とロマンチックな雰囲気になったって洒落た音楽なんて流れない。

つまり、BGMは実に効果的な演出の一つではあるが、現実的ではないのだ。
(もちろん僕の偏見。)

恋人を敵の組織にさらわれた主人公が立ち上がり、敵の本拠地に向かうシーンに一番合う音楽はなんだ?

盛り上げるような激しいロック?
悲しくも強い決意を表したようなクラシック?

いいや違う。
無音だ。

決意を秘めた主人公の足音、そこら中から聞こえてくる敵の怒声、静かに吹く風の音、響き渡る銃声。

最高じゃないか。

一回BGMオフプレイを試しにやってみてほしい。
絶対にはまるはずだ。

ただ、ホラーゲームでBGMを切るのはあまりお勧めしない。
BGMがないとただキモイ化け物に理不尽に襲われるだけなので、恐怖感が薄れてしまうのだ。

逆に言えば、ホラーゲームが苦手な人はBGMを切った方がプレイしやすいかもしれない。

僕?
僕はホラーゲームでBGMを切ったことは1度もない。





そもそもプレイしないからね。

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