違う国に住むということ

カナダに住んで8ヶ月になる。

日本から出て、大きく変化した気持ちといえば、日本に対する感謝である。


日本に住んでいた時、わたしは日本という国に感謝したことはなかった気がした。


日本人は平和ボケしているとも言われているが、世界を見てみればそれもしあわせなことだと思う。平和ボケをしていられるくらい、平和なのだから。もちろん日本にも事件は絶えないけれど、それでも、とても平和な国であったと感じている。


どうして日本は平和なのか。

考えたこともなかった。


政治に関しても、私が言えたことではないかもしれないけれど、外国の友だちから政治家がひどいことをしている様子を、よく聞く。賄賂とか、桁が違うらしい。


日本は四季が美しく、人々も優しい(争いを好まない人が多いという言い方がいいかな)政治家は日本国民のことを考えていてくれていて、最低限の保証は守られている。そう、私が言いたかったのはこれだ。


最低限の保証がない国の人たちは、日常的に生命の危機のストレスに晒されている。これが心身に良いかと言ったら、火を見るよりも明らかだろう。


結果、飲み食いができなければ死んでしまうのだから、盗みを働いたりするようになる。子どもが本を売りに来た姿をブラジルで見たときは、言葉にならない気持ちになった。


そうかと思えば、ブラジル人たちから聞く日本のイメージは、働きすぎて死んでしまう人がいるとかネガティヴなものが多かった。


百聞は一見にしかずで、ただの耳からの情報だけでは判断できないので、私もまだほかの国に対してなにかたくさんのことを言えるわけではないのだけど、いろんな国のイメージが、人を通してガラリと変わった。


そして、日本人に生まれたことは、とてもラッキーな事なんだと思うようになった。


一度その場から出て見て、長く外に出てみると、違った見え方が出てくるということを学んだ。近くでも見て、遠くからもみる。2つの目を持つことは、柔軟な考え方を構築する上で、とっても大切ことなんだと思った。


人に優しくできる国に住むことって、毎日しあわせだよね。


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