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エモめの夏、でしたね


カレンダーを見る。夜の気温は26度。近所の高校のチャイムで朝起きる(私はいつも遅起き)。

学生のころは、夏休みというわかりやすい区切りがあったおかげで夏の終わりを感じることができたけど、社会人になると、季節の区切りはグラデーションだということを知る。徐々に徐々に、ああ、もうすぐ秋だなあと空を見上げてしまう。Spotifyの選曲も、夏の始まりを告げる音楽はあまりにもまぶしすぎてつい飛ばしてしまう。

みなさん今年の夏はどんな夏でしたか。私は京丹後で看板を描いたり、推しのオフ会に行ったり、真昼の渋谷でイケメンにチューされたり、人のいないビーチで友達と原始的な生活を体験してみたり、帰省して両親の馴れ初め・母の辛かった過去を聞いてファミレスで泣いたり、誕生日にダム湖に行ったり、ちょっと好きだった人のLINEをブロックしたりしました。エモめの夏でしたね。しばらく冬眠したいです。

京丹後のことは前回のnoteで書いたのでいいとして、他のたくさんの夏エピソードも何度かnoteに書こうとしたけど、あまりにも夏のスピードが速すぎるし、1本1本のエピソードが結構重い。(京丹後のエピソードもボリュームたっぷりだったしねえー。)

今年の誕生日は珍しく土曜日だったので、何か特別なことがしたい!と勢いづけていたが、対面で誰にも祝われることなく、大学生のオールナイトのような呆気なさで26歳の誕生日を迎えた。

だけどあの日に秘境露天風呂から見たエメラルドグリーンの白水湖はくすいこは、溜まっていた虚しさを少しほぐしてくれた。

山の中は猛暑日を忘れるほど涼しくて、秘境へ向かう狭いクネクネ道路を難なく走れる私の運転スキルを、心の底から褒めちぎった。8年間積み上げてきた金色の免許証はこれからも大切に扱いたい。

窓を少し開けて車の中で仮眠を取る。目を覚ますと1時間経っていて、運転の覇気を上げるためだけに車の中で『フォゥゥゥッッッ!!』と大声で叫びながら帰った。

そんなこんなで、思考の整理とタイピングが追いつかなくなって今に至る。

岐阜の山奥にある白水湖


『もし今自分が30歳で、70歳まで生きるとしたら、夏はあと40回しか来ないんですよ』

昔、あるバンドマンがライブのMCで言ったこの言葉がずっと残っている。これから来るであろう当たり前な日々を数字で見ると、私は残りの44回を意味のある夏にしたいよね。

意味のある夏ってなんだって感じだけど、いつかの将来、残り数回しか夏こなさそうだねって誰かと話しているときに、今年の夏をふと思い出せたらそれでいいのかもしれない。



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